2月・8月の優待人気トップ「イオン」

 イオンは「株主優待」人気銘柄として有名です。楽天証券「株主優待検索」で長年、2月・8月の優待銘柄で人気トップ【注】の座を維持しています。優待内容は、以下からご覧いただけます。

イオンの株主優待内容:買物返金カードなど

【注】2月・8月優待で人気トップ
 2月・8月に株主優待を得る権利が確定する銘柄は165あります。楽天証券のお客さまで保有している株主の数が多いほど「人気が高い」と判断し、保有株主数の上位銘柄をランキングしています。2月・8月優待で、人気トップはイオン(8267)、第2位はビックカメラ(3048)、第3位は良品計画(7453)、第4位はイオンモール(8905)、第5位は吉野家ホールディングス(9861)です(2023年6月27日時点)。

 アナリストとしてのイオンの投資判断は「買い」です(詳細は後述)。株主優待を楽しみながら長期保有するのに適した銘柄だと判断しています。

優待権利を得るには100株必要、かぶツミで少しずつ積み立て

 イオンで株主優待の権利を得るためには、2月末または8月末時点で100株以上のイオン株を保有する必要があります。イオンの株価は6月27日時点で2,936円です。100株買うためには、29万3,600円必要です。

 イオンを100株買うお金がない場合、楽天証券の「かぶツミ」を使って、毎月1株ずつ、あるいは毎月一定金額以上(例えば1万円ずつ)、イオン株に積み立て投資していくことができます。100株になるまで株主優待は得られませんが、100株を目指して積み立てていくのも良いと思います。

イオンの投資判断は「買い」

 イオンは、総合小売業の勝ち組として成長していくビジネスモデルを完成させていると考えており、投資判断「買い」を継続します。ようやくコロナからの回復が進み、今期(2024年2月期)は営業最高益の更新が見込まれます。

<イオンの連結売上高・営業利益・純利益推移:2019年2月期~2024年2月期(会社予想)>

出所:同社決算資料より楽天証券経済研究所が作成

 イオンの前期(2023年2月期)営業利益は、2,097億円とコロナショックから立ち直り、大きく回復しましたが、コロナ前の営業最高益(2020年2月期2,155億円)には届きませんでした。まだコロナの影響が残る決算でした。

 今期(2024年2月期)はリオープン(経済再開)が進み、内外ともに売上がさらに拡大すると予想されます。一方、電気代や人件費がさらに上昇し、コスト負担がさらに重くなります。そのため、今期の営業利益(会社予想)は前期比5%増の2,200億円と、最高益を少しだけ更新する予想となっています。