新NISAの前に、今年で終了するジュニアNISA活用を考えたい
長期の資産形成は、「NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)」など、非課税口座を活用してやっていくべきです。
2014年にNISA制度が始まってから今年でもう10年目です。現行制度は2023年末で終わり、2024年から新しいNISA制度が始まります。新NISAでは、年間投資枠が360万円に拡大、生涯投資枠1,800万円が導入されます。非課税で投資できる金額が大幅に拡大する2024年が待ち望まれます。
ただ、新NISAが始まるまでに、まだ6カ月あります。2023年は、現行NISAで投資する最後の年となります。2023年は、現行NISAのメリットをしっかり活用したいと思います。中でも注目できるのは、2023年末で終了することが決まっている「ジュニアNISA制度」です。
「終了する」とは、新規に投資できるのは2023年までという意味です。2023年末(受渡ベース)までに投資しておけば、子ども(または孫)が18歳になるまでジュニアNISAでの非課税投資は続けられます。
ジュニアNISA概要
以下が2023年のジュニアNISA概要です(出所:金融庁「ジュニアNISA制度の概要」より作成)。2022年までの枠とは一部異なる部分もありますので、ご注意ください。
【1】利用者(口座開設できる人):国内に居住する未成年者(0~17歳)
【2】非課税対象:株式・投資信託等への投資で得られる配当金・分配金や売買益
【3】非課税投資枠:上限80万円(2023年中に投資する必要がある)
【4】非課税期間:利用者が18歳になるまで
【5】運用管理者:口座開設者本人(未成年者)の二親等以内の親族(両親・祖父母等)
【6】払い出し制限:2024年以降は払い出し可能