アクティブファンド選びのポイント(2)注目すべきアクティブファンドの特徴

 アクティブファンドを選ぶとき、ETFやインデックスファンド、類似商品との比較が必須です。その上で、どんなアクティブファンドを選べばいいのか。具体的な例をいくつかご紹介したいと思います。

注目のアクティブファンド選び1:少数銘柄へ厳選投資するファンド

 投資信託というと、100、200と数多くの銘柄に分散投資をしているイメージがあるかもしれませんが、中にはできるだけ少数銘柄を厳選している投資信託もあります。一つ一つの個別銘柄の株価変動の影響が大きい一方で、本来の投資テーマにより近い値動きをしてくれるともいえます。

 参考に、こういった特徴のあるアクティブファンドの例を紹介します。

 世界の先進国企業2万社から厳選した「構造的に強靭な企業(付加価値の高い産業・圧倒的な競争優位性・長期的な潮流)」に投資をしており、組入株式はわずか27銘柄です(2021年3月31日時点)。

 格付投資情報センターR&Iのファンド大賞2020において、国内株式総合部門で最優秀賞を受賞したファンドです。2008年から一貫して日本株式に投資をしてきたノウハウと確かな実績がリターンにあらわれており、組入株式はわずか17銘柄です(2021年3月31日時点)。

注目のアクティブファンド選び2:独自の投資哲学を持つファンド

 アクティブファンドの中でも、特に際立って独自の投資哲学のもとで運用をしているのが、他の金融機関や事業会社に属していない「独立系運用会社」の取り扱う商品です。金融機関を通さずに、直接運用会社から購入する直販で取引できる商品も多数あります。

 参考に、その中でも特に特徴のあるアクティブファンドの例を紹介します。

 直販の「ひふみ投信」、金融機関経由の「ひふみプラス」と分かれています。主に日本株式へ投資をしており、守りながら増やす運用、顔が見える運用を目指しています。藤野英人氏が率いる運用会社レオス・キャピタルワークスが運用を行い、つみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)やiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)でも対象商品に入っていることが多い投資信託です。

  • 結い2101(ゆいにいいちぜろいち)

 鎌倉投信が考える、これからの日本に本当に必要とされる事業性と社会性を兼ね備える「いい会社」に投資しています。いい会社とは、社員とその家族、取引先、顧客・消費者、地域社会、自然・環境、株主などのステークホルダーを大切にする持続的で豊かな社会を醸成できる会社と定義しています。