今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは140.75円
↓下値メドは139.15円
米利下げ:雇用者数がマイナスになれば、パウエルFRB議長は年内にも利下げ
中国:中国が世界最大の金の買い手に。人民銀行が金準備高を急速に拡大
英インフレ:BOE「インフレの二次的効果が発生している」
中国:中国政府、国内消費低迷で海外貿易拡大を強化
ECB:デギンドス副総裁「利上げの影響のラグを考慮する必要がある」
市況
この日発表された米国の5月CPI(消費者物価指数)は、ほぼ市場予想に沿う結果となった。サプライズはなかったが、CPIの伸び率は11カ月連続で縮小していることから、FRBは今夜「利上げしない」との見方でドルが下落。米国のインフレ率が4.0%まで下がった。といはいえ、FRBの目標値の2.0%とはまだ倍の開きがあるため、7月会合の再利上げ不可避として急速にドルが買い戻された。
6月13日(火曜)のドル/円は、前日比「円安」。24時間のレンジは139.00円から140.31円。値幅は1.31円。
2023年117営業日目は139.58円からスタート。米国の5月CPI(消費者物価指数)発表後はドルが売られ、東京時間夜遅くに139.00円まで下落してこの日の安値をつけた。しかしその後は急速に反発。明け方までに140円台に乗せ140.31円まで上値を伸ばした。終値は140.23円(前日比+0.63円)。
レジスタンス:
140.31円(06/13)
140.45円(06/05)
140.93円(05/30)
サポート:
139.00円(06/13)
138.76円(06/09)
138.61円(06/02)
FRB(米連邦準備制度理事会)は利上げを見送るのか。利上げサイクルはもう終了したのか。今回FRBは利上げを見送るが、来月は利上げというのがマーケットのコンセンサスだ。パウエルFRB議長は非常に難しい決断を迫られることになる。FOMCが次回の会合結果を事前に決定したことはない。1回あいだを置くことが混乱を招くリスクがある。
雇用市場は強く、インフレ率は下がりきっていない。それでもFRBは利上げしないのか。RBA(豪準備銀行)やカナダ中銀は、利上げをやめてしまったためにインフレの再暴走を許してしまった。
FOMCの動向はマーケットだけではなく、各国の中央銀行も注目している。今週後半にはECB(欧州中央銀行)と日銀、来週はSNB(スイス中銀)、BOE(イングランド銀行)、メキシコ中銀が政策会合を持つ。
ポンド/円は2016年1月以来、7年5カ月ぶりの高値をつけた。英国では賃金上昇率が大幅に伸びている状況で、BOE(イングランド銀行)が利上げ姿勢を強めるとの予想が強まりポンドが買われた。日銀がインフレを抑える考えがなく緩和政策を続けるだろうことも円安につながっている。