今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは140.65円
↓下値メドは138.90円
IMF:世界経済成長を大幅に下方修正、今後5年間3%程度。1990年代以来の低さ
米景気後退:米銀の貸し出し基準の大幅厳格化でリセッションのリスクが著しく上昇
中央銀行:脱グローバリゼーションが自然利子率に影響
メキシコ中銀:CPI低下で利上げサイクル終了へ
FRB:マクロプルーデンス政策で金融ストレスを解消することを検討
市況
5月25日(木曜)のドル/円は「円安」。
24時間のレンジは138.78円から140.23円。値幅は1.45円。
2023年104営業日目は139.35円からスタート。
東京時間朝に一時139円を割り138.78円まで下落したが、下値は堅い。再び139円台に戻してからは良好な米経済指標が追い風となって順調に上昇を続けた。未明には大台140円にのせ140.23円まで値を伸ばし、昨年11月以来半年ぶりの高値(円の安値)を更新した。終値は140.05円(前日比+0.59円)。
この日発表された米国の1-3月期GDP(国内総生産:改定値)は、前期比+1.3%となった。これは、速報値の+1.1%から上方修正されたもので、市場予想を上回った。個人消費や住宅投資などが引き上げ要因となった。また、雇用関連データの前週分の新規失業保険申請件数は22万9,000件で、市場予想より少なかった。
これらの米指標が示しているのは、米経済は強く、雇用市場の過熱は続いているということだ。米国のインフレの高止まりは続き、FRB(米連邦準備制度理事会)は利上げを継続する。利下げはさらに後ずれすることになる。これがドル買いの背景だ。
対照的にドイツのGDPは二期連続のマイナスとなり、リセッション入りが確定したことで、ユーロが対ドルで下落した。他国の弱さも相対的なドル買い要因となっている。しかしドルも大きな問題を持っている。
米債務上限問題の期限が迫っている。バイデン大統領とマッカーシー下院議長などは協議を続けているが、まだ合意には至っていない。もっとも、債務上限の協議は「政治ショー」とマーケットは考えているので、真剣に心配していない。ハラハラドキドキさせながら、Xデー直前に決着するというのはお決まりのパターンである。Xデーは、イエレン財務長官によると、来週木曜日の6月1日である。
債務上限引き上げの条件として、野党共和党は政府の歳出削減を要求している。債務上限問題の解決は、米国の格下げリスクを下げるかもしれないが、反対に米国のリセッション確率を高めるという見方がある。FRBが利上げを続け量的引締めを実施し、民間銀行が貸し出し基準を厳しくする状況で、政府の財政支出に歯止めがかかるからだ。
レジスタンス:
140.23円(05/25)
141.61円(22/11/23)
142.23円(22/11/22)
サポート:
138.78円(05/25)
138.23円(05/24)
137.55円(200時間移動平均)
レジスタンス:
1.0757ドル(05/25)
1.0801ドル(05/24)
1.0820ドル(05/23)
サポート:
1.0707ドル(05/25)
1.0704ドル(03/21)
1.0631ドル(03/20)