今日の為替ウォーキング
今日の一言
インフレはロケットのように急上昇して、羽毛のように下がる
My Heart Will Go On
今夜(10日)、米国の4月消費者物価指数(CPI)が発表される。
市場予想では、総合指数の前年比伸び率は5.0%、コア指数の伸び率は5.5%と見られている。しかし、4月の雇用統計が予想以上に強かったことや、住居費や食品、航空運賃、新車などの価格が上昇したことから、CPIも予想を上回る可能性がある。FOMC(米連邦公開市場委員会)の追加利上げも、6月を超え7月まで織り込み始めている。
前回3月の米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で5.0%上昇した。市場予想の5.1%を下回り、また上昇率は9カ月連続の鈍化となった。総合指CPIの上昇率が鈍化した理由は、エネルギー価格の低下によるところが大きい。しかしOPEC+(石油輸出国機構プラス)の減産発表や中国の本格的経済再開で、下半期は原油価格の上昇が危惧される。今後もCPIが下がる保証はない。
エネルギーと食品を除いたコア指数は前年比5.6%で、総合指数の上昇率をこの2年間で初めて上回った。コア指数の上昇率が高かった理由は、住居費や外食費などのサービス価格の堅調さにある。サービス価格は賃金の上昇や個人消費の堅調さによって押し上げられた。