貸株サービス、よくある誤解
長年にわたり、日本株投資をやってこられた読者の中には、10年以上継続保有している銘柄をお持ちの方もいらっしゃると思います。
長期保有銘柄は、ただ、持っているだけではもったいないと思います。楽天証券の貸株サービスを使って、貸し出しを行い、貸株金利を得ていくことを考えた方が良いと思います。
お子さまや孫、親類の方が上場企業に就職したとき、記念に、その会社の株を買う方もいらっしゃると聞いています。しばらく売るつもりがなく、長期保有する予定ならば、株を買うと同時に、貸株サービスに出しても良いと思います。
「とにかく貸株はやりたくない」と言う方の中には、誤解に基づいて、貸株をしない方もいます。よく聞く誤解は、以下三点です。
【誤解1】貸株をしていると、売りたいときに、売れなくなる
これは、完全に誤解です。楽天証券の貸株サービスでは、貸株をしていても、売りたいときは、いつでも売ることができます。貸株をしていたために、売りチャンスを逃すということは、ありません。
【誤解2】信用取引口座を開設しないと、貸株ができない
これも、完全な誤解です。楽天証券では、信用取引口座がなくても、貸株サービスは利用可能です。
【誤解3】貸株をしていると、配当金や株主優待を得ることができない
これは、半分正しいですが、半分、間違いです。
確かに、貸株をしたまま、配当金や株主優待を受け取る権利が確定する日を過ぎてしまうと、配当金(配当所得)も株主優待も得られません。代わりに「配当金相当額(雑所得または事業所得)」が得られます。配当金相当額は、給与所得が主体の方は、雑所得となります。
配当金を配当所得として受け取り、株主優待も得たいならば、権利確定日には、貸株を返却してもらう必要があります。
楽天証券では、権利確定日だけ、貸株を返却するサービスを行っています。「株主優待優先」または「株主優待・予想有配優先」を選択して、貸株を行えば、権利確定日だけ、自動的に貸株が皆さまに返却されます。それについて、以下、詳しく説明します。