今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは134.60円
↓下値メドは129.90円
ディスインフレ:消費者の便乗値上げに対する抵抗が反映される
米中関係:マッカーシー下院議長議長が台湾訪問なら、米中緊張さらに高まるおそれ
テスラ:中国自動車メーカーに対抗してEV安売り競争始める。欧州メーカーは戦々恐々
英経済:リセッション入り。英インフレが2%に戻るのは2025年以降
英雇用市場:民間部門の給与7.2%上昇、歴史的に見ても高い伸び率
今夜は米国の1月CPI(消費者物価指数)の発表がある。市場予想は、前月比+0.5%、前年比6.2%(前回▲0.1%、+6.5%)。
前回は、ガソリン価格の大幅な下落(エネルギー指標▲4.5%)や新中古車価格の落ち着きで、インフレ率が低下した。著しいとはいえないまでも、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げもそろそろ終了という期待感が強まった。
ところが、1月の雇用統計のモンスター級の雇用増加のせいで、マーケットでは再び利上げ警戒感を強めている。パウエルFRB議長も「雇用統計が強いままならば、終着レートはさらに高くなる可能性がある」とFOMC(米連邦公開市場委員会)後の記者会見で述べている。
「ソフトランディング」か、それとも「一段の金利高」か。その判断材料として今夜の1月CPIは特に重要だ。
2月13日(月曜)ドル/円は「円安」。
1日のレンジは131.21円から132.91円。値幅は1.70円。
2023年31営業日目は131.26円からスタート。先週末は日銀の政策変更期待から一時129.80円まで円高に動く場面もあったが、次期日銀総裁候補が「緩和政策を続ける必要がある」との考えを示した失望感で円安に戻した。週明けはこの円安の流れを引き継ぎ、安値は東京市場開始直後につけた131.21円まで。
NY市場では、米長期金利が3.75%まで高くなったこともあり、未明に132.91円まで上昇して高値をつけた。終値は132.41円(前日比+1.02円)。
次の大きな円安のメドは、1月6日の雇用統計発表日につけた、今年のこれまでの高値でもある134.77円までない。
この時は134.77円をつけた後に、米12月CPIの結果を受けて128.85円まで急落、逆に昨年6月以来となる水準まで大きく円高に動いている。雇用統計発表前後の円安、CPI後の円高というパターンは今月も繰り返されるのか。
レジスタンス:
132.91円(02/13)
134.77円(01/06)
137.48円(22/12/20)
サポート:
130.65円(200時間移動平均)
131.21円(02/13)
129.80円(02/10)