今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは132.85円
↓下値メドは127.750円
米利上げ:マーケットが今、経済に見ているのは最初の3月の利上げの効果
英経済:英資産に対する外人投資家の需要後退を懸念
英賃金:2022年の月給は、平均8%上昇
独中関係:ドイツ企業が欧州の中国締め出しに反対「中国市場は代えがたい重要な輸出市場」
インフレ:インフレと金利のピークは過ぎた:2023年は利益縮小が重要なテーマ
この日公表された日銀議事録で、12月のYCC(イールドカーブ・コントロール)変動幅拡大は、緩和政策を安定的に継続する目的のための措置だったことが明らかになった。それとタイミングを合わせて、日銀が資金供給オペの実施により緩和政策強化をアピールしたことから、先週までの円買いの勢いが鈍った。
1月23日(月曜)週明けのドル/円は「円安」。
1日のレンジは129.04円から130.89円。値幅は1.85円。
2023年16営業日目は129.47円からスタート。
安値は昼につけた129.04円。安値は127.75円(19日)、128.34円(20日)と切り上がっていて、この日で3営業日連続前日の安値より円安になった。
その後130円台を再訪し、前日の高値(130.61円)を超えると、夜遅くには130.89円まで上値を伸ばした。終値は130.68円(前日比+1.09円)。
レジスタンス:
130.89円(01/23)
131.58円(01/18)
132.49円(01/12)
132.87円(01/11)
サポート:
129.30円(200時間移動平均)
129.04円(01/23)
128.34円(01/20)
この日のドル/円は、ドル高(円安)に動いた。1月の高値と安値の50%は131.00円だから、中立地点に戻っただけだ。マーケット全体を見ると「ドル安相場」が強まっている。ユーロ/ドルは9カ月ぶりのユーロ高になった。
FOMC(米連邦公開市場委員会)は、2022年最後の会合において0.5%の利上げを決定した。1年前には0.25%だったFF金利は4.25%まで引き上げられた。マーケットはリーマンショック以来最大級のFRB(米連邦準備制度理事会)の積極的な金融引き締めをほぼ完全に織り込み済だ。
CPI(消費者物価指数)の上昇が峠を越えた兆しが見えてきたなかで、FRBの金融政策に関しては、これ以上の強気材料はもう出てこないとマーケットは考えている。
つまり、金利差拡大を背景としたドル高は、ほぼピークをつけた可能性がある。これからはドル高の勢いは弱くなるだけだ。「ドル安」トレンドに切り替わると予想するのはまだ早いが、これまで出遅れていた、米国以外地域の金利が上昇するわずかサインでもドル売りを誘発するのに十分なことは、先週のユーロや週明けの円の動きを見ても明らかだ。
2022年は、経済の強さでも金利においても「ドル一択」だった。2023年は、パフォーマンスが上限近くに達しているドルを減らして、他通貨に振り分ける動きの活発化が期待される。
FRBの利上げサイクルがあと数回で終了するのは対照的に、ECB(欧州中央銀行)は複数回の0.50%利上げを行う計画を発表している。日銀の金融引き締めはこれからが本番だ。