トレンド転換近い?13週移動平均線が上向きに

 ファンドマネージャー時代、マザーズ株に積極投資するかどうか判断するために重視していた「鉄則」があります。

 マザーズ株で積極的にトレーディングするのは、マザーズ指数の「13週移動平均線が上向き」の時に限るという鉄則です。それが「波に乗る」ために重要なことです。

 以下の通り、13週移動平均線は7月以降、上向きに転じています。「だまし」の可能性もありますが、上昇トレンドが始まる最初のシグナルである可能性もあります。

東証マザーズ指数(週次推移)と、13週移動平均線:2016年末~2022年11月14日

出所:QUICKより作成

 13週移動平均線が下向きから上向きに変わった流れを見やすくするために、以下、マザーズ指数の2022年の動きだけを拡大したチャートをご覧ください。

東証マザーズ指数(週次推移)と、13週移動平均線:2021年末~2022年11月14日

出所:QUICKより作成

 旧・東証マザーズ市場(現・東証グロース市場)は、創業後、まだ黒字化したことのない企業でも上場できる特殊な上場市場です。

 成長期待が高い銘柄が選ばれる一方、成長ストーリーが崩壊した時には、下値のメドなく株価が暴落することもある、高リスク市場です。

 それだけに個別銘柄に投資する場合は、落ちてくるナイフをつかむ買い方ではなく、トレンドに乗って投資していくことが大切だと思います。トレンドが変わるかもしれない今、少し試し買いしてみても良いと思います。