▼著者

 

杉浦美結
株式会社ブルクアセット
大学卒業後、証券会社で500人以上のお客様へ資産コンサルティングを経験するも結婚を機に退社、専業主婦へ。前職の経験を生かした家計簿のブログを立ち上げ、1万PV達成。もっと身近な相談相手でありたい思いから現在浜松を中心にIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)兼FPとして活動中。自分で実践して得たことをお客様にお伝えする実践型のFP。
 

 お買い物に行くたび「なんだかまた高くなっている気がする」と独りごちる筆者です。テレビでもたびたび取り上げられている通り、じわりじわりと物価上昇の波が来ているようです。7~8月の2カ月では4,000品目超が値上げしたという情報も。

 毎月の手取りは変わらない中、必要不可欠なものが値上がりしているのを感じるのは悲しいものですね。本日は食品の値上げとその対策について解説します。

どんなものが値上がりしている?

 一般消費者の方へのアンケートでは、食用油や小麦粉と回答する方が多く見られました。実際に小売物価統計調査で確認してみると、確かに小麦粉は前年同期比18%ほど・食用油は47%上昇しており、その肌感覚は正しいようです。

 その他直近値上がりしている食品をピックアップすると、小麦の加工食品であるパスタ、まぐろなどの水産物、調味料なども1~2割値上がりしています。

 なぜ今ものの値段があがっているのでしょうか。その原因は、不作はもちろんコロナによる経済の停滞からの回復や、他国のインフレの余波、円安などの影響が考えられます。  

 具体的に食用油の例を挙げると、原料である菜種や大豆の不作に対し、中国が豚の飼料用に大豆の輸入を増やしていることやバイオ燃料の促進が現在の高騰につながっています。  

 小麦についても中国の飼料の影響や、また運送費用の高止まりも価格高騰に影響しているようです。

 今後の要因としてはウクライナショックによる肥料価格の高騰です。実はロシアやベラルーシは肥料輸出の要所です。現在それらの国からの輸出が制限されているため、肥料価格は前年同月比3~9割の高騰となっており、コスト上昇に歯止めがかからない状況です。電気代に続いて、生活に必須な食品の値段も世界情勢によって大きく左右されるのですね。

 物価は上がる一方、では家計の支出はというと、2人以上の世帯の食糧支出は2019年のコロナ前から変わっていない(むしろ微減)という統計が出ています。つまり、大方の人は物価上昇の中でも予算を変えずに節約で対応しているようです。

 予算は変えられない中でも我慢した食生活は送りたくないですよね。今日は工夫をすることで食費を抑える節約術を七つ提案します。

食費の節約術7選

1. 1週間の献立を先に立て、それに沿ってまとめ買いをする

 買い物にいくとどうしても欲しいものが目につきます。買い物は1週間に1~2度までに抑えましょう。また、献立を先に立てておくことで「なにをどれだけ購入すればいいか」がわかり、買いすぎを防ぐことができます。

2. 旬のものや安売りをうまく利用する

 1をやった上でやっていただきたいのがこの2です。例えばほうれん草のソテーを予定していたが高かった場合、律儀に献立を守るのではなく安売りの茄子を使った煮びたしに変更、と臨機応変に対応することでより食費を抑えることができます。

3. 冷凍保存を活用する

 安売りしているものを大量に買ったのはいいものの使い切る前に腐らせてしまった、なんて経験がある人は多いと思います。冷凍保存をうまく活用しましょう。キャベツやトマト、ほうれん草など一般的な野菜は全て冷凍保存可能です。野菜に限らずお肉も活用できます。味付けをして冷凍すると時短にもなりますよ。

4. よくつかう調味料は消費できる範囲で大容量のものを購入する

 醤油やみそ、各家庭どの調味料を主に使うかは違うかと思いますが、よく使う調味料は大容量のものを選びましょう。筆者の家ではお好みソースをよく使うのですが、500g300円台にたいして、大容量の2.1㎏は750円程度で購入できるので大容量で購入しています。

5. 疲れたときでもご飯は炊く

 疲れるとどうしても外食やお弁当になってしまいますが、「ご飯は用意しておかずは総菜」に変えるだけでも大きく節約になります。楽しみのための外食は継続するべきですが、疲労による外食は減らせるようぜひ「とりあえずご飯を炊く」習慣をつけてみてください。

6. 調味料はローリングストックする

 調味料がなくなるタイミングで次のものを購入すると、たまたま安売りしていない限り定価での購入になってしまいます。常に在庫は一つある状態をキープし、その在庫の封を切った瞬間から安いときに在庫を用意する、というルールにしておくと常に在庫を安い価格で仕入れることができ、また在庫がありすぎるということも防げます。

7. 株主優待を活用する

 最後に余談ですが、株主優待も立派な節約の味方です。優待食事券があれば持ち出しなく外食を楽しめますし、スーパーの優待では割引で購入することもできます。うまく活用してみましょう。

 以上、七つの節約術を紹介しましたが、あくまで参考程度です。どんな節約術も継続できなければ意味はありません。どういった節約が合うかは人それぞれなので、自分にあった節約方法を模索して、楽しめる範囲内でやってみてください。

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