日経平均の局面が変わる重要なシグナルに注目!
日経平均株価は、8月に2万9,000円台に乗せたと思ったら、一転して9月末には2万6,000円割れ、そして、直近は2万7,000円台と上下を繰り返していて、ここ1年以上、そのような動きを続けています。
私は日経平均の動きについて、景気循環をベースに分析していますが、このたび、「局面が変わる重要なシグナル」が出てきましたので、お伝えをしていきたいと思います。
まず、私が捉えている景気循環は、おおむね3年半のサイクルで繰り返しているもので、不況の中で株価が上昇し始め、景気回復から拡大にかけて大きく上昇、景気が拡大している中で株価は下げ始め、景気後退で下落し、不況を迎えるという循環です。
(図1)景気循環に伴う株価のイメージ
景気循環においては、景気と株価の関係における局面を「春」「夏」「秋」「冬」という季節になぞらえていて、それぞれの季節における日経平均の動きには、次のような傾向があります。
「春」…上昇する時期
「夏」…上昇する時期
「秋」…上がったり下がったりしながら、横ばいもしくは徐々に下げていく時期
「冬」…前半は大きく下げやすく、後半は底値圏を上がったり下がったりの横ばいから上がり始める時期
この局面において、このたび、いよいよ「秋」から「冬」に変わる重要なシグナルが出てきたということです。
その前に、一つ前の「夏」から「秋」に変わった1年前を振り返ってみましょう。「夏」から「秋」に変わる時期は、「日経平均の予想EPS(1株当たり利益)が前年比でピークアウトしたタイミング」で計っていて、次のようになっています。
(グラフ1)日経平均株価と予想EPSの前年比増減率
昨年10月にピークアウトして、そこから「秋」が続いていました。「秋」は、「上がったり下がったりしながら、横ばいもしくは徐々に下げていく」という傾向がありますが、この1年間は、まさに「秋」らしい動きだったといえるでしょう。
そして、このたび、「冬」入りをしたのですが、「秋」から「冬」に変わるタイミングは、「日経平均の予想EPSが4週前比でマイナス転換したタイミング」で計っていて、次のようになっています。
(グラフ2)日経平均株価と予想EPSの4週前比増減率
日経平均と独自分析による景気循環の関係についてもみていきましょう。
(グラフ3)日経平均株価と景気循環の関係
2013年以降、「秋」から「冬」に変わった時期は、2015年と2018年にあって、その後、特に「冬」の前半に日経平均は大きく下落しています。
2015年と2018年に「冬」に変わったタイミングは、日経平均は直近のピークあたりにあったため、その後の下落が大きくなったともいえます。しかし、今回は直近のピークから既に1割下げているので、以前のように大きな下落につながるかどうかは、ここから先、企業業績がどのくらい落ち込むかにかかっていると考えています。
ただ、基本として、「冬」は「前半は大きく下げやすく、後半は底値圏を上がったり下がったりの横ばいから上がり始める」という傾向があるので、いよいよ要警戒の時期に入ったとみています。
投資はあくまでも自己責任で。