テクニカルで見た11月の見通し
テクニカル的には下降トレンドを脱した可能性
一目均衡表で見た10月のBTC/USD相場
テクニカル的にはBTC相場は下落トレンドから脱した可能性が高い。2カ月近く上値を抑えてきた一目均衡表の雲の下限を突破した。すでに、遅行線がロウソク足の上にあり、転換線が基準線を上抜けている。これでロウソク足が雲の上限を抜ければ3役好転の買いシグナルが点灯する。
一目の雲の下での推移が続いた昨年11月からの下げ相場(BTC/USD)
この雲への突入の意義はそれだけではない。上は昨年9月以降のBTC一目均衡表の期間を伸ばしたもの。BTC相場は昨年11月にピークを付け、翌12月に雲の下限に潜り込んで以降、3月に一度雲の上に出たが、おおむね雲の下で推移してきた。
今回、クリアに雲を上抜けできれば、昨年11月来の下降トレンドから脱した可能性がある。雲の上に出たからといって上昇トレンド入りが確定する訳ではないが、雲の上に出ない限りトレンド転換とはいえない訳だ。
トレンドラインも上抜け(BTC/USD)
トレンドラインで見てもBTC相場の転換が読み取れる。8、9、10月前半の高値を結んだ短期のトレンドラインも、昨年11月、今年3、9月の高値を結んだ長めのトレンドラインも、わずかながら上抜けている。これは昨年11月から続く下降トレンドから脱した可能性を示唆している。
アノマリー的には上昇シーズン突入
BTC相場 月別騰落一覧
アノマリー的にも10月は相場の転換点となる可能性が高いと申し上げてきたが、11月も同様に1年のうちでも強い月だ。またNYダウ(ダウ工業株30種平均)の騰落率は、過去29年間平均で11月は2.3%と、4月に次いで年間で2番目に米株が強い月となっている。アノマリー的に11月のBTC相場は連騰となる可能性が高い。
底入れサイクル的には本格上昇近し
前回サイクルの大底(2018年12月14日)と今回の大底候補(2022年6月18日)を1としたBTC相場推移
先月ご紹介した前回の半減期サイクルの大底(2018年12月14日)と、今回の大底候補(2022年6月18日)を1としたBTC相場推移。前回はダブルボトムを付けて本格上昇に至っている。今回はやや後倒しになっているが似た展開を見せている。
前回と似た展開をたどるとするならば、T+50辺りで付けた2万5,000ドルレベルを上抜けるとダブルボトムが完成し、本格上昇につながる。それまでにもう少し時間が必要そうだが、年内に訪れても不思議はない。