※本記事は2008年11月7日に公開したものです。
株価の「レベル」は大まかになら判断できる
株価が次に上がるか下がるか。また、仮に上がる(下がる)として、それは「いつ」なのか。これらの判断は、筆者が改めて言うまでもなく、極めて難しい。しかし、正確とは言えないが、株価の場合「いくら」なら「高いか・安いか」については、大まかに判断できるはずだと筆者は考えている。
もっとも適正の範囲内と思える株価の上下の差は、場合によっては2倍近くになるが、ここから外れるような割安・割高のケースでは、投資家として、ある程度、投資行動に強弱を付けてもいいのではないかと考えている。
今回は、筆者がしばしば使っている株式市場の平均的な株価の割安・割高の簡単な判断方法をご紹介しよう。
これがベストの方法だと積極的に主張するわけではないが、まあまあ使えるのではないかと思っている計算方法だ。計算は電卓だけで(もちろん筆算でも)できるので、読者も試してみてほしいし、読者独自の工夫を加えていただいてもいいだろう。
特に、最近のように、平均株価が1日で数%も動くような状況では、そのときそのときの材料についていく方法よりも、売買で狙う株価水準を決めて投資行動を考えるのがやりやすいかもしれない。