今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは135.80円
↓下値メドは129.45円
ウクライナ戦争:ロシア軍が「人類として初めて」原発を攻撃。欧州が放射性汚染の危険
ウクライナ戦争:ロシアが、ハンガリー、チェコ、スロバキアへの石油輸送を停止
米中対立:米議会で「対中競争半導体法案」が成立。バイデン大統領「米国への一世一代の投資」
ユーロ:HICP 8.9%で過去最高を更新:広範なインフレ圧力を確認:ピークは9.3%
ユーロ:スペインが「ウインドフォール税」を導入検討
ユーロ:欧州消費者信頼感指数がコロナ感染時を下回り過去最低に。スペインが最も落ち込む
南アランド:SARB:9月に50bp利上げ:その後11月まで据え置き
FRB:インフレ抑制の代償として景気減速を受け入れる
FRB: FRBは来年2月に「利下げ」する。金利市場の予想
FRB:経済減速の兆候はあるが、実際に起きるとは限らない
8月9日(火曜)のドル/円は「円安」。
24時間のレンジは134.65円から135.20円。値幅は0.55円。
円買いが先行して東京時間昼前に134.65円まで円高に動いた。ただ、下値の堅さを確認すると徐々に値を戻し、しばらく135円をはさんでもみ合いを続けた後、明け方に135.20円をつけた。終値は135.16円(前日比+0.15円)。
レジスタンスは、
135.20円(08/09)
135.58円(08/08)
136.60円(07/28)
サポートは、
134.65円(08/09)
134.34円(08/08)
133.70円(200時間移動平均)
バイデン大統領は、米国に蔓延するインフレが「容認し難いほど高い」と強い懸念を示した。
6月の米CPI(消費者物価指数)は前年同月比9.1%上昇と市場の予想以上に伸びが加速し、根強い物価上昇圧力が浮き彫りになった。総合CPIの前年同月比の伸びが市場予想を上回るのはこれで4カ月連続となり、月間の上昇率は過去40年で2番目の大きさだ。
6月は生活必需品の価格が引き続き非常に大幅な伸びを示し、ガソリン価格は前月比11.2%上昇。中間選挙を控えて支持率が低下しているバイデン大統領や議会民主党には一段の圧力がかかるとみられる。
ただ、ガソリン価格が値下がり分は前回の統計には含まれなかった。その分、今回はCPIの下落が期待できそうで、バイデン大統領も政治的功績として利用するつもりだろう。
FOMC(米連邦公開市場委員会)が2会合連続で0.75%という大幅利上げを決断したのは、ミシガン大学消費者態度指数のインフレ期待値が理由だったといわる。その5年インフレ期待値の7月速報値は6月の3.1%から2.8%に低下し、1年ぶりの低水準となっている。
8月9日のユーロ/円は「ユーロ高」。24時間のレンジは137.26円から138.31円。
137.58円からスタートして、東京時間昼前に137.26円まで下げるが、137.00円台はしっかりキープしてその後上昇に転じる。夜遅くには138円台にのせると138.31円まで上値を伸ばして、7月28日以来の高値をつけた。強さを保ったまま終値は138.04円(前日比+0.39円)。
レジスタンスは、
138.31円(08/09)
139.34円(07/28)
139.51円(07/27)
サポートは、
137.26円(08/09)
137.07円(08/08)
136.30円(200時間移動平均)
7月27日のFOMC(米連邦公開市場委員会)後のドルの動きを振り返ると、まず、米国の第2四半期GDP(国内総生産)が、明らかな景気減速かおそらくは景気後退を示す2期連続のマイナス成長となった。FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ早期終了の予想が広がり、ドルは売られ、ドル/円は130.39円まで下落した。
しかし、先週金曜日(5日)に発表された米7月の雇用統計が予想よりはるかに強かったことで、マーケットの態度が変わった。米国の失業率は、新型コロナ感染流行直後の2020年4月には14.7%まで上昇したが、再び過去最低水準の3.5%まで低下した。米雇用市場の強さは米GDPの弱さを打ち消した。
しかし、雇用統計でマーケットが注目したのは、平均時給が過去最高のペースで上昇を続けていたことだ。平均時給が低下しない限りインフレ率も低下しない。つまりFRBはこれからも利上げを続けるしかない。利上げ見通しの強まりとともに、ドル買いも強まり、ドル/円は4営業日で5円以上も上昇して135.58円をつけた。
一方で、雇用統計後のドル買いは長くは続かなかった。というのも、今夜は雇用統計より重要と考えられている、米7月消費者物価指数の発表があるからだ。米GDP後のドル売りが正しかったのか、それとも米雇用統計後のドル買いが正解だったのか。今夜結果が出る。