2022年6月個人投資家に人気だった積立銘柄は!?

2022年6月 米国株式買付者数ランキング    

順位 ティッカー 前月順位 銘柄名 関連するテーマ
1 VTI 1 バンガード・トータル・ストック・マーケットETF ETF、米国株式
2 SPYD 3 SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF ETF、高配当株式
3 VYM 5 バンガード・米国高配当株式ETF ETF、高配当株式
4 SOXL 6 Direxion デイリー 半導体株 ブル 3倍 ETF レバレッジETF、半導体
5 VOO 4 バンガード・S&P 500 ETF ETF、S&P500
6 AAPL 2 アップル スマホ、PC
7 HDV 10 iシェアーズ コア米国高配当株 ETF ETF、高配当株式
8 AMZN 19 アマゾン・ドット・コム 小売
9 QYLD 8 グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF ETF、ナスダック100
10 TSLA 7 テスラ 電気自動車
※楽天証券内買付人数ベース。2022年6月1日~6月30日、国内約定日ベース。

 楽天証券における6月の米国株式月間買付者数ランキングでトップとなったのは、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)です。米国株式市場の大型株から小型株までほぼ全体をカバーしており、「高安まちまちな相場ではとくに分散投資が効く」という着眼点からか、引き続き1位をキープしています。

 同じように、「個別銘柄のキャピタルゲイン狙いというよりも、ETF(上場投資信託)のインカムゲインに着目」といった理由からか、高配当株式ETFは米株積立でもスポットでも人気な銘柄となりました。

 また、現地6月6日(月)権利落ち日にて1対20の株式分割を実施したアマゾン(AMZN)が、1年ぶりにランクインしました。株式分割の実施によって1株当たり購入価格が約20分の1となり、小口投資でもようやく手軽に購入できるようになりました。

 同社株価が4月から下落している主な理由は、主力である小売事業が苦戦しているからです。物流規模拡張による過剰なキャパシティや余剰人員、燃料価格高騰による配送コストの増加など、各課題が4-6月の四半期でどの程度改善されたか、注目が集まりそうです。

2022年6月 中国株式買付者数ランキング

順位 ティッカー 前月順位 銘柄名 関連するテーマ
1 2800 2 Tracker FUND OF HONG KONG(トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン) ETF、ハンセン指数
2 2801 5 iShares MSCI CHINA INDEX ETF(Iシェアーズ・MSCI・チャイナ・インデックス) ETF、MSCI中国
3 9988 1 阿里巴巴集団控股(アリババ・グループ・ホールディング) ネット通販最大手
4 2833 10 HANG SENG INDEX ETF (ハンセン・インデックス・ETF) ETF、ハンセン指数
5 700 4 騰訊控股(テンセント・ホールディングス) インターネットサービス大手
6 1810 3 小米集団(シャオミ) スマホ大手・IoT家電
7 3988 6 中国銀行(バンク・オブ・チャイナ) 金融(銀行)
8 1490 9 車市科技(チューシー・テクノロジー) 自動車広告サービス
9 175 17 吉利汽車(ジーリー・オートモービル) 自動車製造、電気自動車
10 386 8 中国石油化工 (シノペック) 石油元売り大手
※楽天証券内買付人数ベース。2022年6月1日~6月30日、国内約定日ベース。

 楽天証券における中国株式月間買付者数ランキングの6月トップとなったのは、トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン(2800)です。こちらは、1999年に香港証券取引所へ上場した香港ハンセン指数と連動するETFです。

 香港企業だけではなく、メインランド(中国本土)企業にも分散投資されているので、中国全体の成長恩恵を受けることができ、人気の高いETFです。世界三大運用会社の一つであるステート・ストリート社が運用しており、純資産総額が大きく、流動性も高いといえます。

 8位にランクインしたチューシー・テクノロジー(1490)は、今年3月から4カ月連続TOP10入りを果たしました。1999年設立、北京市を拠点とし、自動車情報を質の高いコンテンツで提供する同社は、オンライン広告やプロモーションサービスが主な収入源です。また、「網上車市」というブランドでPC・スマホサイト、アプリなどを展開しています。

 2021年6月には、FTSE Russell指数の構成銘柄にも採用されました。人口が世界一多い中国では、地方のみならず大都市での自動車需要も拡大余地は依然大きく、特に現代の若い世代は買い物をする際、ネット上で商品の口コミやサイトの評判を確認しつつ実店舗を訪問するケースがよく見られます。

 自動車に関しても、同社が関係するコンテンツページが、各車種販売における重要な位置を占めそうです。

注目すべきセクターをピックアップ!

 米国でのインフレ加速がなかなか止まらない中、FRBによる利上げペースが重要視され、株式市場に大きな影響を与えています。

 そうした中、今回は金利上昇に強いセクターについてお話をします。金利上昇に強いセクターは簡単にいうと、金利が上がっても株価が下落しにくいセクターです。それはどういったセクターなのか、一緒に考えていきましょう。

 住宅ローンを契約している方はよくご存じかと思いますが、契約の際に固定金利型と変動金利型を選べるケースが多いかと思います。金利が今後上がると予想している方は固定型を選び、反対に金利が今後下がると予想している方は変動型でより低い金利を狙うでしょう。

 反対の視点から見てみると、銀行は簡単にいえば、短期金利で借り長期金利で貸すことで利益(利ざや)を稼ぐ収益モデルです。そのため過去のケースを見ても、各銀行は長期金利の水準が高い局面では高い利益水準が期待でき、株価も上昇する傾向にあります。

 金利上昇局面にある現在の米国市場。各種ローン商品という金利高の恩恵を受ける銀行セクターに注目してみるのも、投資アイデアのひとつとなるかもしれません。