今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは137.70

下値メドは134.20

Apple、円安のため日本で1日から一斉値上げ。iPhone13は19%高。
全銀協新会長が日銀に対し「効果と副作用のバランスとった政策運営を」
日銀短観良くない、日本の失業率も上昇。円安を誘導する日銀の弱気姿勢を支持する結果
東京都の新型コロナ感染警戒レベルを1段引き上げ
米インフレ:米国の賃貸料、今後1年で11.5%上昇する予想 
ドル:米成長とインフレは共にピークを迎える 
世界経済:世界はインフレリスクより成長リスクが大きくなる局面へ
NZドル:RBNZ総裁「インフレ期待を放置するコストを知っている」
新型コロナ:ロックダウンの中での緩和政策は効果がない
エネルギー:米国の天然ガス、13年ぶり高値つける

 2022年も今日から後半戦。コロナ後初めて「自由に移動できる夏」になった今年は、欧米ではインフレ率がどれほど上がっていても旅行に行きたい人が多く、ホテルはすでに満室でどこもキャンセル待ち状態になっているらしい。ちなみに、日本ハワイ間の燃料サーチャージは、円安と原油高のおかげで倍に値上がりして、一人往復47,000円払わないと飛行機さえ乗せてもらえない。さらにハワイから帰国するときには、新型コロナの陰性証明書の発行が一人約34,000円かかる。旅行代とは別に一人8万円かかるから、家族5人でハワイに行くとすれば、別途40万円用意しないといけない。それができないなら、できるだけエアコンは使わず、かといって熱中症にならないようにして夏をやり過ごす。実質賃金が上昇しなければ、日銀がどんなに頑張ってもインフレは長続きしない。

 6月30日(木曜)のドル/円は「円高」。24時間のレンジは135.55円から136.81円。値幅は1.26円。 
 2022年の129営業日目は136.53円からスタート。

 今週再び強まった円安の流れを引き継ぎ、東京時間朝に136.81円まで円安に動いたが、前日(29日)につけた24年ぶりの円の安値137円を超えることなく失速した。その後は売りが強まり、明け方には135.55円まで円高に動いた。終値は135.75円(前日比▲0.85円)。

レジスタンスは、
136.81円(06/30)
147.63円(1998)

サポートは、
135.70円(200時間移動平均)
135.55円(06/30)
135.10円(06/28)
134.49円(06/27)

 6月を振り返ると、13日の週にFRB(米連邦準備制度理事会)をはじめとする中央銀行が、相次ぎ政策金利を発表し、その翌週は、高インフレと(日銀を除く)中央銀行利上げの仁義なき戦いに、株式市場と金利高の良好な関係の終わりを感じた。

 FRBの急激な利上げの副作用はすでに出始めている。米国指標はすでに減速傾向だ。今週発表された6月リッチモンド連銀製造業景気指数は▲19で、前回の▲9から大きく急激に下落して新型コロナ流行後の最悪となった。米消費者信頼感指数は、103.2から98.7も悪化している。FRBも注目するPCE(個人消費支出)コアデフレーターは伸び悩んだ。パウエルFRB議長の「インフレ退治のために無条件でコミットする」という決意が試される。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成