お試し投資で、何で資産を増やすかを決めたらNISA、iDeCo

「『自分が何を目指しているのか』という投資の軸を決めておかないと、投資商品の選択を誤ってしまいます。例えば定年退職を迎える60歳、65歳を見据えたお金を投資信託の積み立てでつくると決めたのなら、投資を貯金の延長線上と捉えて積み立てに徹して、あれこれと手を出すようなムダな動きをしないこと。それができる人が結局は勝つのです」

 軸が決まり、どんな投資商品で資産を増やしていくのかが決まったら、次にNISAやつみたてNISA、iDeCoの利用を検討します。日本株のインデックスファンドを積み立てると決めたのならつみたてNISA。年金の上乗せ分をつくりたいのならiDeCo。もちろん両方を枠の特徴を理解した上で並行して続けていくのもアリです。その場合も、自分が家計から投資に回すことができる、余裕額から絶対にはみださない、無理をしないこと。

 一方で、それでは「投資をしていても面白くない」という人もいるはずです。

「そのときは、『すみ分けること』を考えてください。老後資金のような長期投資のお金には面白さを求めない。地道にこつこつと続けていく。一方で、知識を増やすための投資、面白さを求める投資をしたいのなら別口で、余裕のお金を使って、投資の知識を増やすための投資を楽しめばいいのです」

 例えば株式投資の場合、売買単位(単元株)は100株に統一されつつあり(2018年10月からすべて100株単位になる)、数万円で買える銘柄もたくさんあります。小遣いの範囲でできそうですね。