今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは130.65円
↓下値メドは128.00円
円:日銀の口先介入は効果ない
インフレ:新型コロナのモノ不足の反動で過剰在庫。保管倉庫が世界的にひっ迫
デフレ:商品価格の高騰で消費者はそれ以外の支出を減らすので成長デフレが起きる
ウクライナ戦争:ウクライナからの難民受け入れで欧州の財政支出が倍になる可能性
ウクライナ戦争:ロシア産ガスのルーブル支払いに西側反感、一段の対ロ強硬姿勢につながる
5月17日(火曜)のドル/円は「円安」。
24時間のレンジは128.83円から129.78円。値幅は0.95円。
2022年の97営業日目は129.11円からスタート。東京時間朝に128.83円まで下げたが、前日の安値(128.70円)を下回ることなく反転。夜遅くには129.78円まで上昇して高値をつけた。終値は129.36円(前日比+0.26円)。
この日発表された4月の米小売売上高は前月比+0.9%と堅調だった。心配されていたような需要減退はなかったことが安心材料となってドルを支えた。米消費者は、高インフレ環境においても、(日本の消費者のように)支出を控えるという発想は乏しく、むしろ積極的に消費する傾向であることが確認された。米国のインフレ期待が強まっていることもある。
この日のドルはユーロやポンド、豪ドルに対して売られた。ドル/円は、「ドル売り」と「クロス円の円買い」に挟まれて方向感が定まらなかったが最終的には小売売上高の結果に支えられてドル高に動いた。
とはいえ、130円台に戻ってはいない。上サイドが完全に抜けない限り、リスクはまだ円高方向にあると考える。
レジスタンスは、129.78円(5/17)、130.05円(5/12)
サポートは、128.83円(5/17)、128.69円(5/16)、128.32円(5/13)
17日のユーロ/円は「ユーロ高」。24時間のレンジは134.49円から136.26円。
134.69円からスタート。東京時間朝に134.49円までやや下げた後は上昇に転じ、135円台を通り抜けると、夜の初め頃に136.69円をつけた。終値は136.48円(前日比+1.76円)。
ユーロ急上昇の背景は、ECB(欧州中央銀行)の積極的な「口先介入」。16日は、でビルロワ・フランス中銀総裁が「物価安定に悪影響がある」として、過度のユーロ安に警戒感を示した。
この日はクノット・オランダ中銀総裁が「7月ECB会合での0.25ポイントの利上げを支持する」と発言し、ECBの早期利上げに前向きな姿勢を示した。さらに同氏は「0.5ポイント利上げの可能性も排除しない」と述べたことがユーロ買いを加速させた。
レジスタンスは、136.69円(5/17)、137.71円(5/11)
サポートは、 136.15円(200時間移動平均)、134.49円(5/17)、
17日のユーロ/ドルは「ユーロ高」。24時間のレンジは1.0429ドルから1.0556ドル。
東京時間朝1.0429ドルを安値に、夜の初め頃1.0556ドルまで上昇。強さを保ったまま終値は1.0551ドル(前日比+0.0116ドル)。
レジスタンスは、1.0556ドル(5/17)、1.0577ドル(5/11)
サポートは、1.0490ドル(200時間移動平均)、1.0429ドル(5/17)