レベッカ・パターソンの投資ストラテジー(インフレ対応で何をすべきか)
レイ・ダリオの秘蔵っ子と呼ばれるブリッジウォーター・アソシエイツのレベッカ・パターソンが先日CNBCに出演し、QT(量的引き締め)でFRBが債券の大口の買い手でなくなり、市場の誰が買い手になるのかが問題だと述べている。
「少しくらい利回りが上昇したところで、債券を買いたいという人はいない。したがって、利回りはまだ上昇する。金融引き締めとインフレの先行きについて、市場は楽観的すぎる」と、レベッカ・パターソンは米金利上昇継続を予想した。
中国もロシアも米国債離れしている現在、米国が米国債の買い手(手駒)として期待しているのが日本の円安(量的緩和)マネーである。
FRB、ECB、日銀のバランスシートの膨張(対GDP比 2008~2021年)
ドル/円(日足)
米金利上昇継続予測のレベッカ・パターソンが現時点で推奨する投資ストラテジーは以下のとおりである。
●株式市場:価格決定力(インフレ下でも値上げができる)を持つ銘柄を買う。
●債券市場:金利上昇シナリオから債券市場には弱気。インフレヘッジの「物価連動国債」はよいだろう。
●コモディティ市場:コモディティに分散投資する。
●外為市場:資源国通貨を対ドルで買う。