今日のレンジ予測
[本日のドル/円]
↑上値メドは122.20円
↓下値メドは119.95円
[インフレ] 構造的な問題の取り組みに対して循環的な政策が使われてはならない
[インフレ] チェコのインフレが前年比9.9%に急騰。1998年以来24年ぶり
[ユーロ] ユーロ圏への投資が2019年末の水準まで回復
[ポンド] イングランド銀行、2022年に3回利上げの予想
どこまで円安が進むのか?
その目安は、2015年6月につけた高値125.85円だ。黒田日銀総裁が当時の円安相場に対して口先介入を行った水準で、「黒田シーリング」と呼ばれるドル/円の心理的な上限である。
2015年前半の円相場は現在と似ている。1月に115.85円の安値から3月には122円台まで上昇した。(今年は115円からスタートして3月23日に121.40円まで上昇。)その後5月には124円台まで円安が進み、6月にはついに125.85円まで円安が進んだ。そして、黒田総裁の登場となったのだ。ドル/円が125.85円で止まらなければ?それを超える円安となると、20年前の2002年まで遡らなくてはならない。
23日(水曜)のドル/円は4日連続で「円安」。高値更新も4日連続。
24時間のレンジは120.59円から121.42円。値幅は0.82円。
2022年の58営業日目は120.76円からスタート。朝イチから強い買いが入り121.42円まで上昇して、2016年2月以来、約6年ぶりとなる高値をつけた。ただ、その後はやや勢いが弱まり、夜遅くには120.59円まで押し戻される。終値は121.14円(前日比+0.33円)。
レジスタンスは、121.42円(3/23)121.70円(2016)。
サポートは、120.59円(3/23)119.43円(3/22)、119.09円(3/21)。
FOMC(米連邦公開市場委員会)は先週行われた3月の会合で、0.25パーセントの利上げを決定した。それだけではなく、今後の会合では、0.5ポイント大幅利上げもありえるとパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は発言している。金利市場では、すでに今年の利上げを「8回」近くのまで織り込んでいる。2022年のFOMC会合はあと6回(5月、6月、7月、9月、11月、12月)しかないから、少なくとも0.5ポイントの利上げが2回はあると読んでいるのだ。
一方、我が国の日本銀行は、異次元の金融緩和策の維持を決定した。それだけではなく、さらなる追加緩和も否定していない。日米金利差が今後さらに拡がることは明らかで、FRBと日銀が「円売り」を推奨している。
マーケットでは、FRB(米連邦準備制度理事会)の強気な点だけが強調されている。もしFRBが強気姿勢のままどんどん利上げしていったのなら、米経済は耐えられず景気後退に陥るという予想も増えている。実際、FOMCの見通しには、不安未来のサインが現れている。詳しくは次のページをご覧ください。
主要指標 終値
※3/25(金)~4/1(金)まで為替ウォーカーは休載です。次回掲載は4/4(月) です。