みずほリース(8425・東証1部)
▼どんな銘柄?
みずほフィナンシャルグループの持分法適用会社となるリース大手企業です。2021年3月期末営業資産残高は2兆3,224億円、バランスの取れた資産ポートフォリオとなっています。
丸紅ともリース・ファイナンス事業における提携関係にあります。設備投資に対する財務ソリューションに強みを持ち、船舶・鉄道車両のリースや建設機械のベンダーファイナンスプログラムなど、他社に先駆けた取り組みなども多く行っています。
▼業績見通し
2022年3月期第3四半期累計営業利益は177億円で前年同期比0.3%減益となりました。航空機関係の案件に係る信用コスト計上などもありましたが、不動産分野の好調などで契約実行高が第3四半期に入って急速に改善、前年並み水準に落ち着いています。
通期計画は300億円で前期比15.5%増を据え置いています。年間配当金も前期比18円増配となる110円を維持しています。
▼ここがポイント
2022年3月期で17期連続での増配となります。配当利回りは3.3%の水準であり、連続増配企業にあって利回りは高水準といえます。
また、2022年3月期営業利益の水準は、5年前の2017年3月期180億円から67.0%増加する水準です。コロナ禍における航空機分野の悪影響を吸収し、足元でも底堅い推移といえるでしょう。
なお、現在の株価3,330円は、昨年9月14日の高値から13.4%下落した水準にあります。上半期決算発表後に下落し、その後の戻りも鈍い状況です。
センコーグループHD(9069・東証1部)
▼どんな銘柄?
物流業界大手の一角です。総合スーパー・ドラッグストア・ホームセンター・アパレルなどの流通業界に強みを持っているほか、住宅・建材業界、化学製品などケミカル業界の顧客を中心に物流事業を展開しています。
全国規模で低温物流のネットワークを構築していることも特徴になります。石油販売、商事販売、貿易などの商事事業、情報システムや人材派遣などビジネスサポート事業も行っています。
▼業績見通し
2022年3月期第3四半期累計営業利益は204億円で前年同期比17.0%の増益となっています。燃料単価上昇のマイナス影響はありましたが、食品物流やケミカル物流を中心にコロナ禍からの売上回復がみられ、コスト改善・生産性向上効果なども増益に寄与しました。
通期予想は252億円で前期比17.1%増益を据え置いています。年間配当金計画も前期比4円増の32円を維持しています。
▼ここがポイント
配当利回りは3.4%の水準となっています。また、2022年3月期営業利益の水準は、5年前の2017年3月期171億円から47.5%増加する水準です。
安定した増益基調が続いている状況ですが、今期はこれまでのトレンドと比較して増益率は高まる見込みになっています。
なお、現在の株価933円は、昨年9月14日の戻り高値1,074円から13.1%下落した水準にあります。上半期決算時には上方修正を行っていますが、出尽くし感が優勢となり、その後の戻りも鈍い状況です。