今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは115.65

下値メドは113.95
 

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 1日(火曜)のドル/円は「円高」。24時間のレンジは114.57円から115.19円。値幅は0.62円。

 2022年の22営業日目は115.09円からスタート。上昇に元気はなく、東京時間昼前につけた115.19円がこの日の高値。115円台でこらえることができなくなって、夜遅くに114.57円まで下落。終値は 114.70円(前日比▲0.43円)。

 レジスタンスは、115.00円から115.20円、その上は115.68円(1月28日高値)。
サポートは、114.52円(200時間移動平均)から114.47円(1月27日安値)。その下は113.47円(1月24日安値)。

 FOMC(米連邦公開市場委員会)は、先月25、26日に行われた1月定例会合において、米経済はもはや高次元の金融支援を必要としなくなったとして、利上げ開始が近く適切になるとの認識を示しました。さらに利上げ開始後にバランスシート縮小に着手することも示唆。

 利上げとバランスシート縮小はマーケットには「想定内」。それでもドルは上昇しました。なぜか。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長のタカ派傾斜角度が想定以上だったからです。

 パウエルFRB議長は「今の米経済は、前回の利上げサイクル(2015年から2018年)の時よりも強い」という認識を披露。「米国の経済成長はより速く、労働市場はより強く、インフレはより高く」なった。故に「利上げスピードはより速く、より大きく。バランスシート縮小はより早く。」

「3月の利上げ幅は(0.25%ではなく倍の)0.5%になる。」、「バランスシート縮小開始時期は3ヵ月前倒しされて6月になるだろう。」長期金利水準の見通しは変わっていませんが、金利上昇幅よりも、どれだけ早く目標金利水準に到達するのか、そのスピードを修正するとドルにまだ買い余地があるとマーケットが判断した。それがドル上昇につながりました。

 と、ここまでが先週の流れ。ところが今週になると、FRB高官からマーケットの「過剰な期待」を修正するよう求める発言が頻出していることでドルの上昇が鈍りはじめた。

 フィラデルフィア連銀総裁は3月「50bp」利上げは支持しないと述べ、カンザスシティ連銀総裁は、利上げよりもバランスシート縮小を優先することを主張。リッチモンド連銀総裁は、利上げはインフレの状況次第と発言。ミネアポリス連銀総裁は、3月の利上げを支持する一方で、経済データ次第では「利上げ休止」もありえるとの考えを示しています。ドル/円は、FRBの金融引き締めを最大に織り込んで116.35円。それが盛りすぎだよと指導されてしまったので、なお上値が重くなっています。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成