今日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは115.70

下値メドは113.20

[FRB] 金融政策に統一性ないとの批判。「最大雇用」から急に「インフレ」重視に転換
[日本] 岸田内閣の現金給付金は景気効果なし。モノを買ったり株トレードをしたりする米国人と違い、日本人は倹約精神が高いことが問題
[インフレ] 供給網混乱で、値上げする力のない企業はデリバリーを遅らせることで対応するしかない

 26日(水曜)のドル/円は「円安」。24時間のレンジは113.78円から114.69円。値幅は+0.91円。

 FOMC(米連邦公開市場委員会)は25、26日に行われた1月定例会合において、米経済がこれ以上の高次元の金融支援を必要としなくなったとして、利上げ開始が近く適切(3月が有力)になるとの認識を示しました。そして利上げ開始後にはバランスシート縮小を(おそらく半年以内に)行うことも示唆しました。

 2022年の18営業日目は113.85円からスタート。

 113.50円以下は押し目買いゾーンとなっていて、東京時間昼前につけた113.78円が安値。夕方に114円台に乗せると、その後は、FOMC待ち間に徐々に上昇。FOMCの結果発表後は一気に跳ね上がり、明け方114.69円まで上昇しました。終値は114.67円(前日比+0.82円)

 レジスタンスは、114.80円。次は18日高値の115.05円、その上は116.00円。
サポートは、200時間移動平均の114.23円。次は24日安値113.47円、その下は112.82円。

 今回のFOMCでは、政策変更はなく、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の発言にも、新しい内容は盛り込まれませんでした。その意味では「想定内」の内容。FOMCが前回12月の会合からさらに強気に傾いているわけではなく、株式市場にとっては恐れていたほど悪い内容ではありませんでした。

 一方、パウエル議長が会見で、FRBとマーケットのコミュニケーションが取れていると述べたことは、予想の利上げ回数がほぼ妥当であることを意味します。つまり利上げを織り込みすぎているという警告メッセージもありませんでした。

 全体的にバランスがとれた内容で、ドル/円にとっては利上げという点で買いですが、新たな強気材料がなかったという点では、年初高値ゾーンの116円まで買い上げるほどではありませんでした。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

主要指標 終値

出所:楽天証券作成