【失敗談3】優待しか見ない、高配当利回り株を完全に無視

 日本の個人投資家に、配当金よりも贈り物(株主優待)を好む傾向があります。ただ、それも度が過ぎると、非合理な行動につながります。

 株主への利益還元は、本来は配当金支払いによって行うのが筋です。配当金と、株主優待を総合して、メリットの大きいところを選ぶべきです。

 2,000円相当の食料品(株主優待)と配当金1,000円(合わせて3,000円相当)が得られる会社を歓迎し、同じ投資金額で8,000円の配当金(源泉税約2割を差し引くと約6,400円)を払う会社を避けるといった、非合理な行動をしていないか考えてみてください。

 株主優待ばかり見ている方は、一度、優待はないが安定的に高い配当利回りの出ている銘柄に投資することも考えた方が良いと思います。

 配当利回りが安定的に高く、かつ、優待も魅力的な銘柄は理想的です。

 KDDI(9433)は予想配当利回りが3.7%(1株当たり配当金125円、株価3,334円:12月10日時点)と高く、3月末の株主にカタログギフトの優待品を贈呈します。財務内容が良好で収益基盤が堅固で、長期投資する価値が高いと判断しています。

 なお、配当利回りの高いオススメ銘柄については、以下「著者おすすめのバックナンバー」をご参照ください。

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