日経平均値動きの目安
となると、目先の日経平均は75日移動平均線への意識を中心に動くことが想定されますので、前回のレポートでも紹介した移動平均線乖離(かいり)率をボリンジャーバンド化したものが、値動きの目安を考える上で参考になりそうです。前回は25日で見ましたが、今回は75日で見ていきます。
■(図2)日経平均75日移動平均線乖離率のボリンジャーバンド(2021年12月17日時点)
先週末17日(金)時点での75日移動平均線乖離率は▲1.96%で、▲1σ(シグマ)より少し下に位置しています。
先週はこの▲1σを0%ラインとのあいだでの推移が続いていましたが、今週以降の株価が動意づいた場合、今年の夏場あたりのように、▲2σからMA(中心線)までの範囲内で株価が動くことが考えられます。
17日(金)時点の75日移動平均線の値が2万9,106円、▲2σが▲4.62%、MAがプラス1.41%でしたので、目先の値動きの範囲は2万7,761円から2万9,516円あたりとなりそうです。
もちろん、この値は日々変わっていきますので、「2万8,500円を中心に、下値が2万8,000円割れ、上値が2万9,500円あたりまで」ぐらいの、ざっくりとした感覚で良いと思われます。
また、今週の株式市場は、海外市場ではクリスマスシーズンを迎え、週末の24日(金)に休場となるところが多いこともあって、比較的イベントの少ない週となります。