※この記事は2019年11月21日に掲載されたものです。

「何も知らないから投資を始められない」「めんどうくさい」と思って、なかなか投資の一歩を踏み出せない人も多いのではないでしょうか。でも、投資の知識が足りない不安があっても、かんたんにスタートできる投資方法があります。それは「投資信託」です。今回は投資信託を活用して、かんたん&かしこくお金を増やすために、押さえておくべきポイントをいくつか紹介していきます。

投資信託ってなーんだ?

 投資信託(とうししんたく)は、略して投信、ファンドとも呼ばれます。株式や債券などのように、個人が直接投資するものではなく、ファンドマネージャーという投資のプロフェッショナルに投資資金を預けて、分析や運用を任せるという投資方法です。

 つまり、投資信託は「投資のアウトソーシング」。だから、投資未経験者でも投資しやすいのです。ファンドマネージャーが世の中にさまざま存在する株式や債券といった金融商品にいろいろ分散投資してパッケージングし、一つの投資信託として世に出します。その数は約6,000にも上ります。

ポイント1:感情に流されず、コツコツ機械的な「つみたて」

 投資信託による投資のポイント、まず一つ目はコツコツ機械的な「つみたて」。

 投資信託の値段は、平日毎日1回、変わります。ガソリン価格が日々変動して、1,000円で給油できる量が変わるように、同じ金額を出しても、日によって口数と呼ばれる数量が変わってきます。

 ある投資信託の値段が1万円の時にいっぺんに4万円分投資した場合と、毎月1万円分を4カ月にかけて投資する定期定額のやり方(つみたて)で投資した場合を比較します。これを表したのが下図ですが、後者の方が得をしていることが分かります。

「8,000円や9,000円の安くなっているところで、一括投資した方が得じゃないか」と思うかもしれませんが、未来の値動きなど誰にも分かりません。むしろ、結果論にすぎないため、できるだけ投資代金、口数を平準化させることが大事になるのです。

一括で投資した場合と、つみたての比較

出所:株式会社マネネが作成

 同じ金額を毎回同じタイミングで機械的に投資する「つみたて」は重要なポイントです。人間は感情の生き物ですから、「うまく儲けよう」とタイミングを見て投資をしようとしがちですが、だいたい失敗することが多いようです。だから、「つみたて」投資の方法が、主流になってきています。

 投資していく中で、時には大きく株価が下がる時もあるかもしれませんが、慌てて売買を繰り返すのではなく、じっくりと長期のスタンスで、コツコツと機械的に投資をすればよいでしょう。