欧州のコロナの感染状況は悪い。東欧諸国でのワクチン流通が望まれる
欧州の一部地域におけるロックダウン開始報道が、株価指数急落の直接的な原因となり、原油価格急落の主因となったと書きました。以下のグラフは、EU(現在27カ国)の感染状況を示しています。
図:主要国・地域の新型コロナ100万人あたり新規感染者数 単位:人
また、以下は、EU加盟国(一部その他の国を含む)の、新型コロナワクチンの接種率です。
図:EU加盟国などのワクチン接種率(2回接種)(11月18日時点)
東欧諸国の接種率が低いことがわかります。同データベースより、こうした国では新規死亡者数が多い傾向があることも、示されています。接種率が、西欧諸国のような水準まで上昇すれば、EU域内の感染状況は改善する可能性があります。
週末急落した株価指数も、それに呼応して急落した原油相場も、今後、ワクチン接種率が低い東欧諸国での接種率が上昇し、新規感染者の増加に歯止めがかかれば、反発しやすくなると、考えます。