配当利回りで選ぶなら「将来の利回りがアップする可能性が高い」ものを
以上のことを踏まえて、配当利回りで銘柄を選ぶ際に意識していただきたいのは、「現時点での配当利回りが高い」ではなく、「将来の配当利回りが高くなる」という観点を持つということです。
配当利回りが高い銘柄、筆者の感覚でいえば4%以上の銘柄は、多かれ少なかれ、将来的に配当金が減らされるリスクが株価に反映されていると思います。
つまり、配当利回りが現時点で高ければ高いほど、配当金が減らされるリスクが高く、ひいては株価が大きく下落してしまうリスクも高いということです。
でも逆に、現時点での配当利回りが2%程度とそれほど高くなくても、これまで年々配当金の額が増額されているような銘柄は、今後も配当金が増えていく可能性が高いといえます。
現時点での利回りが2%であっても、増配により10年後の利回りが4%になる可能性があるのであれば、これは投資妙味があると言ってよいのではないでしょうか。
現時点で配当利回りが高い銘柄は、配当金が減らされることで、株価も大きく下落する可能性が高くなります。
一方、現時点で配当利回りがそれほど高くない銘柄は、配当金が増えることにより株価も上昇する可能性が高くなります。
現時点での表面上の配当利回りが高いからという理由だけで、「高配当銘柄」に飛びつくような行動は、くれぐれもしないようにしましょう。