経済活動再開はもちろん日本株の追い風に
9月29日投開票の自民党総裁選は政権与党内の選挙であり、どの候補者が当選したとしても大きな政策変更はないと見られます(細かな部分では独自色が出ます)。
政治の安定が株式市場の安定につながるのは事実ですが、総裁選がこれほど注目された後に樹立する新政権は、当初高揚感を伴い歓迎されると見ています。
11月には衆議院選挙が行われますが、前回選挙と同様に「与党勝利」となりそうです。日本の政治は安定を続けることになります。
その中で、菅現政権の最後の大仕事となるかもしれない「緊急事態宣言」の解除が取りざたされています。9月末に期限を迎える19の都道府県への緊急事態宣言について、(全面もしくは一部)解除も視野に検討にされているということです。
菅首相は関係閣僚や専門家の意見をふまえ、9月28日に最終決定する見込みです。新型コロナウイルスの新規感染者数が全国的に減少傾向にあることから、解除される可能性は高いでしょう。
次期首相となる自民党総裁選立候補者は全員、討論会などで一様に緊急事態宣言解除後の経済活動再開に積極的に取り組むとしており、コロナ逆風が強い旅行業などに対する支援策「GoToトラベル」の再開も示唆しています。
現在、ワクチン接種が進展していることを勘案すると「GoToトラベル」に海外との往来も想定される可能性があるのではないでしょうか?
その場合、日本人が海外渡航するケースと外国人が訪日するケースの両方が想定され、後者において「インバウンド需要の復活」という、コロナ禍以降見られなかった期待が芽生えるかもしれません。
10万円で投資可能な銘柄については、以下のような銘柄への注目度が高まりそうです。
「GoToトラベル」再開期待で注目、旅行関連10万円株
※株価データは2021年9月22日終値ベース。
ベルトラ(7048・マザーズ)
主に海外での現地体験型オプショナルツアーのオンライン予約サイト「VELTRA(ベルトラ)」を運営しています。
・1年日足チャート
HANATOUR JAPAN(6561・マザーズ)
インバウンド専門旅行会社で、韓国を中心に中国、東南アジア、欧米からの団体旅行を扱います。