▼答えてくれた人

夕凪さん 

▼Profile
専業10年目突入。2000年のITバブル期に米国株でスタートしたが惨敗で終わる。国内株へ移行し、株主優待銘柄の優待権利日に向けた株価上昇を狙うイベント投資に目覚め、IPO、TOB、株式指数のリバランスなど、様々なイベントが引き起こす市場のゆがみを狙うスタイルに定着した。一時期は優待銘柄を500以上獲得していたこともある。「スタバ株は1月に買え」が東洋経済新報社から発売中(電子版)。日本証券新聞、日刊スポーツ関西版に、月1ペースでコラム掲載するなど、執筆活動も盛ん。個人投資家の中には夕凪さんファンが多く‘、その投資動向は常に注目を集めている。
ブログページ: http://kabu.staba.jp/ ツイッター:@yuunagi_dan

あなたの投資初体験を教えてください。何を買い、そしてどうなった?

Q あなたが投資に興味を持ったきっかけは?
A 米国では普通の人も株式投資をしていることを知り、ビックリ!

 米国、カリフォルニアに赴任中、現地の従業員が休憩中にごく普通に株式投資の話をしていたので興味を持ちました。インターネットが利用され始めた1999年頃のお話です。

 ネット証券なら、証券会社の担当者を経由せずに自由に売買できるようになったため、英語で話すこともないし、トラブルも起きにくいだろうと、気軽に始めることができると思いました。また、日本人向けに米国の証券口座の作り方の書籍があったので米国株を始めるハードルが低かったのです。

Q 初めて買った銘柄は何?それはいつ?
A ディズニーとスタバ、3,000円からスタート

 1999年に米国のディズニーとスターバックスを買ったのが初めての投資です。日本円で3,000円程度から株式を買うことができたので、気軽に始めました。

Q その銘柄を選んだ理由は?
A 身近なディズニーを試し買いし、株投資にまつわる一通りを経験

 ディズニーについては身近にある分かりやすい株を買ってみて、インターネットからの発注の仕方、約定時にどんなことが起こるのか、保有していてどんな気持ちになるのか、売却するときはどうすればいいのか、などなどを一通り体験してみたかったのです。

 スターバックスについては、現地で人気のあるカフェで、実際に利用してまた来たいと思ったので買いました。株式を保有しているだけでおしゃれっぽいというミーハーな理由もありました。当時はまだ日本に銀座1号店が開店するかどうかだったと記憶しています。

Q その銘柄はどうなりましたか?
A スタバは数年で4~5倍に利益増! おしゃれなレポートに株主として大満足

 ディズニーについては売買を一通り体験するという目標は達成したことと、値動きがほぼなかったこともあり、売ってしまってからはそれ以上購入することも保有することもありませんでした。

 スターバックスについては買ってからずっと持っていました。数年で4~5倍にはなったと思います。毎年送付されてくるアニュアルレポート(年次報告書)がカラフルでカッコよくて、無料1杯券や、スターバックスカードがついてきたので、それも楽しみでした。いわゆる株主優待ですね。

 赴任から帰国時にいろんな株を処分したのですけれど、スタバ株だけは処分せず、さらに数年後に売却した記憶があります。日本にもちゃんとアニュアルレポートが送付されてきました。