日経平均が一時2万7,000円割れまで下げた理由

 改めて、8月20日まで日経平均が下げ続けた要因を振り返ります。大きく分けると3つの不安がありました。政治の不安、経済の不安、金融の不安です。日本株を動かしている外国人から見た解釈として、以下3つが不安視されていました。

【1】政治の不安

 内閣支持率が低下。衆院選で自民党が大敗し、政権がさらに弱体化する不安。

【2】経済の不安

 コロナ変異種の感染拡大で日本の内需回復が一段と遅れる見込み。

【3】米金融緩和が終わる不安

 米FRB(連邦準備制度理事会)が年内にテーパリング(量的金融緩和の縮小)を開始し、さらに早期に利上げも必要になる不安

 足元、その3つの不安ともやや低下しています。