多くの“懸念”は織り込まれ、主力株の反発につながる公算

 このほか「“懸念”によって下げた主力株」の戻りにも期待したいところです。

 目下の懸念は、「国内のコロナ感染拡大」に加え、「中国当局の企業に対する規制」、さらには新たに「アフガニスタンの政情不安」が主なことで、いずれも株価の上値を重いものとしています。

 中国当局は大手IT企業に対する情報統制や、教育産業に対する強い規制を行いましたが、その後、他の産業に規制を広める姿勢は見せていません。

 アフガニスタンの政情不安は、同国に駐留していたアメリカを始めとする多国籍軍が撤退を始めた時点から、イスラム勢力「タリバン」が勢力を強め、ついに権力を掌握したものです。

 仮にアメリカなどが再び派兵することになると「地政学的リスク」が意識されることになりますが、今のところバイデン米大統領は、前政権から続くアフガニスタン撤退を進めるとして、軍事行動を取る姿勢は示していません。

 多くの懸念は時間の経過とともに株価に織り込まれる可能性があります。この観点から、やはり主力株の出直りに期待することになります。

 ここでは株主優待を実施していて、10万円以下で投資可能な主力株を取り上げます。