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『インパクト投資』は経済的利益だけでなく社会的課題の解決を目指すもので、SDGsの目標達成に向けて一層活発になることが期待されています。SDGsは2015年に国連で定められた、国々が取り組む17の目標と169のターゲットで、このところ多くの人々にとって身近なものとなってきています。ただ、その目標には乗り越えるべき課題も多く、国家、企業、人々が協力することが必要と考えられます。

【ポイント1】『インパクト投資』とは?

『インパクト投資』は、社会的課題の解決と経済的利益(投資収益)との両立を目指した投資のことを指します。これまで企業は自らの利益追求を事業活動の目標としていましたが、社会的課題の解決を同時に行うことを追求し始めています。

【ポイント2】『インパクト投資』が注目される理由

 企業にとって二つの目標を同時に達成することはハードルが高いと言えます。一方、他社が手掛けない分野での成功は競争上の優位性を高め、社会的課題の解決はブランドイメージ向上にも結び付くため、その企業の成長性に良い影響を及ぼすと考えられます。また、社会的課題の解決によって高い成長が期待される企業を通じて経済的利益を目指す『インパクト投資』を行うことで、社会にプラスの効果をもたらすと注目されています。

【今後の展開】『インパクト投資』が伸びる分野に期待

 SDGs達成のために解決すべき課題は多くありますが、その取り組みは事業チャンスとも考えられます。2017年の世界経済フォーラムのダボス会議では、SDGsが2030年までに年間最大12兆ドルの新たな市場機会を生み出すとの試算が提示されました。

 衣食住の確保、生活の質向上、環境問題などは我々の生活とも密接に関連しています。『インパクト投資』は生活をより便利にしながら地球環境にやさしい経済活動に取り組む点で重要であり、今後の成長が期待できます。