6月雇用統計のレビュー
6月の雇用統計では、失業率は5.9%とわずかに上昇した一方、NFPは大きく増えて85.0万人になりました。業種別の雇用を見ると、外食・飲食部門を中心にレジャー・サービス業が約35万人増加。ワクチン普及による移動制限の緩和が、雇用拡大につながりました。
求人も増え、6月の離職者(新しい職を探すために自主的に仕事を辞めた人)は16.4万人増加して94.2万人になりました。
平均労働賃金は、前月比0.3%増、前年比3.6%増でした。平均賃金は業種によって差がありますが、全体としては、賃金高騰の兆候は見られません。また、週の労働時間も若干低下しました。労働環境が改善されて「人手不足による従業員の残業」が少なくなったことを示しています。