FIRE志願者にアドバイスを!

若いうちにFIREする場合は、特に老後を考えておくことが大切

 私は30代でセミリタイアしたわけですが、人生100年時代を見越して、100歳までのライフプランをセミリタイア当初から立てています。

 そのため、なるべく早い段階でストック型の収入を増やすこと、そして自前の退職金&年金としてiDeCoも育てることで、100歳時点でも資産が十分残るよう計算をしています。

 もし定年まで会社員を続けるという生き方を選んでいたら、何の不安もなく、老後を迎えられたでしょう。それなりの資産と厚生年金があるうえ、この先も給与が保証されていて、1,000万円か2,000万円くらいの退職金も出るでしょうから。

 でも、今は安定した給与も退職金もありません。今のところは仕事の依頼が絶えないし、資産も増え続けているので、あまり不安には思っていません。

 しかし、これからも依頼があるとは限りませんし、経済情勢などによっては資産が大きく目減りしてしまう可能性もあります。だから、安心はできない。何が起こっても、すぐに対応できるようにしておかなければならないと思っています。

 おそらく40~50代でアーリーリタイアしたいと考えている方は、老後のことまで視野に入れていると思います。しかし、若くしてFIREする場合は、あまり先のことまでは考えないと思うんです。

 でも、好きなことをしてのんびり暮らしたいという思いだけで突っ走ってしまうと、のちのち生活が破綻してしまう可能性があります。若いうちなら再就職したりできますが、高齢になったら働いて収入を得るのは簡単ではありません。

 ですから、若いうちにFIREする場合も、きちんと老後のプランまで考えておくべきだと思います。