※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「 [動画で解説]米国株・最高値!日経平均は逆行安。日本株「買い場」と考える理由」
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日経平均の弱さが目立つ
先週、連休前(7月19~21日)の日経平均株価は3営業日で455円下落し、2万7,548円となりました。日本の景気回復の遅れに加え、新型コロナ変異種で感染力の強いインド型(デルタ型)感染拡大によって世界景気の回復にブレーキがかかる懸念が出たことも、日本株が売られる原因となりました。
コロナについては、ワクチン接種の進んでいる米国で、変異種の感染拡大が懸念されています。また、日本と経済的つながりが大きい東南アジア諸国(インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナム)で、感染拡大が経済に制約を及ぼす状況になりつつあることが不安視されている状況です。
日経平均週足:2020年1月6日~2021年7月21日
一方、米国株の主要指数(NYダウ、ナスダック総合指数、S&P500)は、先週末(7月23日)に軒並み史上最高値を更新しました。米国株と比較して日経平均の弱さが目立っています。
米景気は好調。日米の景況感の差が、日米の株価パフォーマンスの差に出ています。ただ、米景気については好調すぎて「金融緩和の終了が早まる」懸念から、上値が重くなっていました。
先週、変異種拡大で米国および世界景気にブレーキがかかる懸念が出て、米国株は先週前半に一時売られました。ただし、週後半には「金融緩和がさらに長期化する期待につながる」として、米国株は買い戻され、最高値を更新しました。