3.引き続き業績好調が予想される
会社側の今2Q業績ガイダンスは、売上高1,100~1,160億ドル(前年比23.7~30.5%増)、営業利益45~80億ドル(同23.0%減~36.9%増)です。この中に新型コロナに関する費用約15億ドルが織り込まれています。
楽天証券では今1Qまでの実績と今2Q会社側ガイダンスを参考にして、2021年12月期を売上高5,380億ドル(同39.4%増)、営業利益380億ドル(同65.9%増)(前回予想は売上高5,300億ドル、営業利益320億ドル)と予想します。また、2022年12月期を売上高7,250億ドル(同34.8%増)、営業利益570億ドル(同50.0%増)(前回予想は売上高7,040億ドル、営業利益440億ドル)と予想します。新型コロナワクチンの普及によって経済が正常化しても、巣ごもりの中でネット通販の便利さを知った消費者がネット通販から離れるとは思えません。アマゾンの業績拡大は続くと思われます。
引き続き業績好調が予想されます。
4.今後6~12カ月の目標株価を前回の4,300ドルから4,600ドルに引き上げる
今後6~12カ月間のアマゾン・ドット・コムの目標株価を、前回の4,300ドルから4,600ドルに引き上げます。楽天証券の2022年12月期予想EPS103.31ドルに成長性とともに、アマゾンが巨大化することに伴うリスク(各国での規制リスク、人材、特に現場労働者の採用リスク、人件費の問題など)を考慮した想定PER40~50倍を当てはめました。
引き続き中長期で投資妙味を感じます。
グラフ1 アマゾン・ドット・コム:北米事業の業績
グラフ2 アマゾン・ドット・コム:インターナショナル事業の業績
グラフ3 アマゾン・ドット・コム:AWS事業の業績推移
グラフ4 アマゾン・ドット・コム:セグメント別売上高営業利益率
本レポートに掲載した銘柄:マイクロソフト(MSFT、NASDAQ)、アマゾン・ドット・コム(AMZN、NASDAQ)