資産形成の正解は人それぞれですが、一方で、多くの人が失敗してしまう考え方や、やり方があるようです。このシリーズでは、資産形成を始める人が陥りがちな失敗事例を取り上げ、やってはいけない行動をわかりやすく解説します。

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米国株式を取引したい!日本株とどう違う?留意点は?

山崎恒平さん(仮名)会社員・40歳(既婚)

 山崎恒平さんは、30歳になった頃に日本株投資を始め、今ではつみたてNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)で毎月、積み立て投資をしつつ、気になる日本株を定期的に売買することで資産形成をしてきました。

 計画的な資産形成は順調で、だんだん投資にも慣れてきました。しかしその半面、なんとなく物足りなさも感じていました。

 米国のS&P500種株価指数に連動するインデックスファンドを積み立て投資していたこともあり、最近は米国株投資ブームなどと、マスコミなどでも取り上げられていることから、日本株投資に加え、米国株投資も始めてみることにしました。

 ところが、投資信託での米国株式投資は手軽だったのですが、個別株を売買するような知識や経験が身に付いていたわけではありません。

 個別株投資の基本は日本株と同じだろうと思いつつも、少し不安もありました。

 山崎さんと同じように、米国株投資を始める時には、何に気をつけたらいいのでしょうか。