1:NISA、iDeCoは目的なく始めてはいけない

 NISAとiDeCoは、メリットがある一方で、それぞれデメリットもある制度です。

 限られた資金で運用する場合、どちらの制度を利用するべきか悩む人は多いようですが、その判断基準は、投資目的と、投資可能な期間の二つです。例えば、住宅購入資金や教育資金、旅費、交際費、老後の資金を貯めるという、何のために投資をするのか、そして、いつ必要になる資金なのかを考えることです。

 投資した資金を払い出して利用したいとき、その時点の運用成果によっては、元本割れをしている可能性もあります。そのため、使用目的が決まっている資金を全て運用するのではなく、その一部、もしくは全くの余裕資金で運用を考えることが前提となります。

出所:筆者作成

 ここでさらに、NISA、つみたてNISA、iDeCoのうち、どれを活用して運用すべきか考える際のポイントを具体的に確認します。