消費関連株にはコロナ前を超えるものが見られる
株式市場はいち早く反応を示しています。筆者が独自に個人投資家の注目度が高い消費関連株をピックアップし、単純平均した消費関連株指数で見ていきます。
この指数が2020年のコロナ急落前の水準をすでに超えていることに注目してください。株式市場は実体に先駆けて動き、期待を反映することから、経済活動再開=個人消費回復が日本経済に与えるインパクトが大きなものとなることを暗示しています。
【筆者独自「消費関連株指数」採用銘柄】
■レジャー
- ラウンドワン(4680・東証1部):時間制スポーツ、ゲームの「ラウンドワン」を運営
- イオンファンタジー(4343・東証1部):イオンSC内で遊戯施設を展開
■ビジネスホテル
- 共立メンテナンス(9616・東証1部):「ドーミーイン」などを運営
■会員制リゾート
- リゾートトラスト(4681・東証1部):高級リゾートクラブ「エクシブ」を運営
■スポーツクラブ
- 東祥(8920・東証1部):「ホリデイスポーツクラブ」を運営
■外食
- 鳥貴族HD(3193・東証1部):焼き鳥居酒屋「鳥貴族」を展開
- コロワイド(7616・東証1部):居酒屋「甘太郎」ほか「牛角」などを展開
- アークランドサービスHD(3085・東証1部):とんかつ、かつ丼の「かつや」を展開
- 物語コーポレーション(3097・東証1部):食べ放題「焼肉きんぐ」を展開
- FOOD&LIFE COMPANIES(3563・東証1部):回転ずし「スシロー」を展開
■大規模小売り
- 三越伊勢丹HD(3099・東証1部):「三越」「伊勢丹」のデパート最大手
- ヤマダHD(9831・東証1部):家電量販店最大手「ヤマダデンキ」を展開
- パン・パシフィック・インターナショナルHD(7532・東証1部):ディスカウント「ドン・キホーテ」を展開
■カラオケ
- 第一興商(7458・東証1部):業務用通信カラオケ「DAM」は業界首位、直営カラオケ店「ビッグエコー」を展開
■貸会議室
- TKP(3479・マザーズ):貸会議室を広く展開、ホテル運営も手掛けます
■運輸
- JR東日本(9020・東証1部):鉄道最大手、首都圏・東日本が地盤です。
- ANAHD(9202・東証1部):国内線、国際線ともに国内空運首位。
この他にも、ここからの株価上昇が期待される「消費関連株」は多くあります。
ワクチン接種が急進展してくるに従い、過去と比べ感染再拡大は(あったとしても)限定的との見方も広がると思われます。株式市場は敏感に反応するでしょう。
消費関連株は、海外市場とは連動しない東京市場単独の動きとして株式市場の「物色の柱」になる公算大です。消費関連株の中から10万円で投資可能な銘柄を例として取り上げます。