上昇がそろそろストップしそうなサインも
その一方で、戻りの「そろそろ」感も顔をのぞかせています。
■(図2)日経平均25日移動平均乖離率のボリンジャーバンド(2021年5月28日取引終了時点)
上の図2はここ何回かのレポートで紹介してきた、25日移動平均線乖離(かいり)率のボリンジャーバンドです。
上の図2の赤い線の動きは、日々の25日移動平均線乖離率の推移を示していますが、先週末28日(金)時点の値はプラス1.74%となり、図2の+2σ(シグマ)であるプラス1.67%も超えてきました。
今年に入ってからの25日移動平均線乖離率は+2σ辺りで戻りが止まる傾向があり、これまでの傾向を踏襲するのであれば、目標達成によって上昇がストップする可能性があります。
また、週足チャートで見ると、日経平均は13週移動平均線でいったん上値が抑えられているようにも見えます(下の図3)。
■(図3)日経平均(週足)とMACD(2021年5月28日取引終了時点)
また、下段のMACDについても、下方向への意識がまだ強い状況です。
そのため、今週は2万9,000円台回復による戻り待ち売りをこなして、買い上がれるかが注目され、日本株の出遅れ修正の強さが試されることになりそうです。