よい投資信託選びの条件
よい投資信託を選ぶ条件として、「運用期間の長さ」が挙げられることがあります。ファンドアナリストの筆者も、実際にアクティブファンドの評価をする際は最低3年、理想としては5年程度の運用実績があることが望ましいと考えています。
これは、市場環境が不安定なときほど運用力が試されるため、このくらいの期間でファンドの実績を見ないと、本当の実力が見えにくいからです。相場が上昇して市場環境がよいときは、ほとんどのファンドが「げたを履かせてもらっている」状態です。
景気と市場の変動にはサイクルがあり、一定周期で好不況を繰り返すほか、いわゆる「バブル」や「大暴落」などもたびたび起きます。こうした一連のサイクルを経て、その投資信託がどのような投資判断を行い、結果として運用成績にどう反映されているかを、ファンドアナリストとして冷静に判断するようにしています。
では、運用期間は長ければ長いほどよいのでしょうか。