※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の窪田真之が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
[動画で解説]外国人による「空中戦」ほぼ終了。実需筋はこれからどう動く?
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日経平均・NYダウとも小動き、上下とも大きくは動きにくい

 日経平均株価は2万9,000円前後で、膠着しています。世界景気回復を織り込んで昨年11月から世界株高が加速、日経平均も外国人投資家の買いによって上昇してきましたが、2月以降は上値が重くなっています。上昇ピッチの速さやコロナ変異種の感染拡大に警戒感が広がり、上下とも大きくは動きにくくなっています。

NYダウと日経平均の動き比較:2020年10月1日~2021年4月27日

出所:ブルームバーグより作成

 NYダウは日経平均よりも好調で、3月以降、日経平均が調整する中でも史上最高値を更新してきました。緊急事態宣言の発令で日本の景気回復が遅れる懸念が出ているのに対し、米景気は好調、年後半に景気過熱の可能性も出ています。日米の景気モメンタム(勢い)の差が、株価の差に出ています。

 ただし、NYダウも上昇ピッチの速さへの警戒感から、4月16日に史上最高値の3万4,200ドルをつけた後、3万4,000ドル前後でやや上値が重くなっています。以上が足元の相場動向の振り返りです。

 今日は、日経平均の動きを、投機筋による日経平均先物売買の動きから振り返ります。