買った銘柄がうまく値上がったら、どうするか?
私は、「ここで利益確定」と考えた時に、成行で売ります。デイトレードでは、原則、場に張り付いて、板の変化をずっと見ています。売り指値が厚く、買い指値が薄くなり、これ以上の値上がりはむずかしいと思うピンポイントのタイミングで、成行の売りを出します。
ただし、ずっと見てられない、あるいは、複数銘柄を同時にトレードしていて、すべての銘柄の板を追い続けられないときは、売り指値をしてもいいと思います。
今日の上値のリミットになると予想する価格の、一歩手前に売り指値すると良いでしょう。
たとえば、1,040円まで値上がりし、さらに1,050円まで上昇を期待しているならば、1,049円に売り指値しておくのは、ありだと思います。
ただし、デイトレードでは、必ず、大引けまでに、売らなければなりません。「大引不成(おおびけふなり)」の指値売り注文にしておけば、大引けまでは、指値注文として執行され、その間に約定が成立しなかった場合、自動的に大引けの成行注文として執行されます。
「不成」の注文ならば、最後には約定する可能性が高いといえます。ただし、まれに、ザラ場引けとなり、大引けに価格がつかないと、「不成」の注文が執行されないこともありますので、ご注意ください。
デイトレードでは、私は基本的には、「成行」で注文します。板をずっと見ていて、買いと思った瞬間に成行で買い、売りと思った瞬間に成行で売ります。「指値」や「不成」は、板を見続けられない時に、「やむを得ず使うもの」くらいに考えていていいと思います。
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