クイズの答え

正解は、
<1><2>
すぐ買える注文にすべきです

<3>や<4>のような買い指値をするようでは、デイトレードで稼ぐのはむずかしいと思
います。

<1>成行で買い注文を出せば、確実に買うことができます

 邪魔が入らなければ、1,007円の売り指値100株にヒットし、1,007円で100株買いが約定します。ただし、一瞬早く、成行の買いが2,000株入ったときは、1,007円から1,023円までの買い指値(合計1,900株)は、すべて先に買われてしまいます。すると、後から入ったあなたの成行買いは、1,024円以上で買うことになります。それでも、弾みがつけば、もっと値上がりし、利益確定することが、できると思います。

<2>1,011円で買い指値するのも、いいと思います

 邪魔が入らなければ、1,007円の売り指値100株にヒットし、1,007円で100株買うことができます。ただし、先に、成行100株の買い注文が入ってしまうと、1,007円の100株は先に買われてしまいます。すると、後から入ったあなたの1,011円の買い指値は、1,009円の売り指値にヒットし、1,009円で100株買うことになります。

 もし、大量の成行買いが入って、株価が一気に1,011円より上にいってしまった場合は、買うことができません。買えないのは残念ですが、成行で出すと、とんでもない高値で買うことになるリスクもあるので、「1,011円までなら買う」と決めて、1,011円に指値するのはOKです。

 もし、1,011円の指値で買えず、この銘柄が一気に1,080円まで上昇すれば、残念な思いをしますが、「この銘柄(このチャンス)には縁がなかった」と考えればいいだけです。チャンスは他にもありますから、次のチャンスを探しましょう。

 一番だめなのは、1,011円で買えずに、悔しくて、1,080円を買いに行くことです。それこそ、高値づかみになり、反落したところで損切りする羽目になりかねません。

<3>1,002円に買い指値するのは、筋が良くないと思います

 1,002円に指値すれば、買いの先頭になります。もし、100株の成行売りが入れば、あなたの1,002円にヒットするので、1,002円で買えます。

 ただし、私は、デイトレードで、すぐ約定しないところに指値を入れるのは、筋が良くないと思います。なぜならば、あなたは、今日この銘柄を買って、稼げると思っているからです。

 買えるか買えないか、指値して運命に任せるのではなく、買うと決めたら、すぐに買うべきです。なんらかの好材料が出ている、あるいは、チャートで買いシグナルが出ているのならば、なおさらです。1,002円の指値で買える可能性は小さくなります。

「200株買いたい」時に、100株は成行で買いに行き、残り100株を買いの先頭に指値するというのならば、絶対悪いとは言えません。ただし、私ならば、100株成行で買い、100株はすぐに約定する価格(たとえば1,011円)に買い指値します。買うと判断したときに、すぐに買うべきです。

<4>995円に買い指値するようでは、失礼ながらデイトレードのセンスはないと思います

 995円に指値してデイトレードでもうけようとしているあなたは、A社株について、2つの動きを予想していることになります。まず、「1,001円の株価が、995円まで値下がりすること」、「その後、上昇すること」。1日のトレードで2つの動きを予想して当てるのは、困難です。

 デイトレードでは原則、チャートや材料を見ながら、「上がる」か「下がる」か、どちらかを予想するので精一杯です。上がると予想するならば原則「すぐに買う」、下がると思うならば原則「すぐに売る」べきです。

 下値に買い指値をして、もうけられる可能性は、きわめて低いといえます。買えないうちに株価が値上がりしてしまう可能性が高いといえます。

 995円に指値して、買えてしまうとしたら、どういうことが起こっていると考えられるでしょう? なんらかの悪材料が出て、流れが変わったと考えられます。その時は、もっと大きく値下がりするでしょう。970円まで株価が下がるかもしれません。

 今日は、デイトレードでの注文の出し方を解説しています。デイトレードでなければ、下値で買い指値するのも当然オーケーです。たとえば、長期投資で狙っている銘柄が下がってきたところを待ち伏せして買う時、下値に買い指値したら良いと思います。