この時期に最も怖いパターンとは?
3月決算の会社の本決算が発表されるこの時期、最も怖いパターンがあります。それが「2021年3月期の業績は絶好調。でも2022年3月期は失速」というものです。
例えばこの例で5月7日に、「2021年3月期の業績は、当初予想よりはるかによいものでした。配当金も大きく増額しました」という2021年3月期の業績予想修正発表がなされ、これを好感して株価が大きく上昇したとします。
そして5月12日に本決算の発表日を迎えます。2021年3月期の業績は5月7日に発表されたものと、おおむね同じ数値が発表されます。
ここで問題になるのが、2021年3月期の業績と同時に発表される、2022年3月期の業績予想なのです。
もし2021年3月期の業績がどんなに絶好調であっても、2022年3月期の業績予想がよくなければ、株価は大きく値下がりする可能性が高くなります。
仮に5月7日の2021年3月期業績予想の上方修正を好感して株を買ったものの、5月12日に発表された2022年3月期の業績予想に投資家が失望して株が大きく売られたような場合は、大きな損失を被ってしまうことになります。