投資信託を選ぶコツ:過去数回の決算と分配実績を確認する

 限りなく「無分配」に近い投資信託を選ぶには、まずは決算回数年1回または2回でスクリーニングをかけ、その上で個別ファンドの目論見書の内容と過去の分配実績を確認しましょう。年1回決算を行うファンドで、前回の決算から基準価額が上昇しているのに分配金を支払っていないものは、分配を抑制するタイプである可能性が高いといえます(ただし、すべてのファンドがそうであるとは限りません)。

 または、ファンド名に「資産成長型」とあるタイプを選んでもよいでしょう。「資産成長型」は、多頻度決算型のファンドと同じシリーズで展開されていることが多く、分配金の支払いよりも、運用資産の長期的な成長を重視している点に特徴があります。

 繰り返しになりますが、いつでも購入・解約が可能な追加型投資信託で完全な「無分配」をうたっているものは事実上ありません。スクリーニングを行う上では、「決算頻度は年1回または2回」と覚えておきましょう。