お気に入りの優待品はカタログギフト

──今現在、優待銘柄はどれくらい保有されていますか。

 30銘柄くらいです。

──長く保有しているものが多いのですか。

 はい。優待銘柄を中心に買うようになった頃、投資を始めて2、3年後くらいからずっと持っているものが多いです。

──あまり入れ替えはしないのですか?

 さっき話したように、どう考えても株価が下落するとしか思えない銘柄など、売却することはあります。

 実際、昨年はある居酒屋チェーンの株を売却しました。コロナ禍でかなり苦戦を強いられていて、この先も復活するとは思えなかったので。でも、そういうケースは少ないです。

──株主優待は廃止されたり、中身が改悪されたりすることもあります。そういうときはどうしていますか。

 それはケースバイケースです。例えば経営が厳しくて株主優待を廃止したなら、株価も下がる可能性が高いので、売却します。しかし、業績とは関係なく廃止するケースもあります。その場合は、あわてて売る必要はないので、しばらく様子を見たりします。

──なるほど。業績を重視されているのですね。

 はい、いくら優待に魅力があっても、株価が下落したら保有する価値はありません。

──30銘柄保有しているとなると、毎月何かが届くという感じですよね。

 そうですね。年2回、優待がもらえる企業も多いので。

──わっけさんのお気に入りの優待品は何ですか。

 うーん、なんだろう。その会社の商品の詰め合わせや、食事券もうれしいですが、いちばんはカタログギフトですかね。自分で欲しいものが選べるし、それに他人へのプレゼントにも使えます。

──たとえばご家族の誰かにプレゼントするとか。

 結婚されている方はそれもいいかもしれません。例えば世の中には、奥さんに投資を反対されている人も少なくないと思います。

 そういう人は、カタログギフトが届いたら、「ここから好きなものを選んでいいよ」と奥さんにあげるとか。毎回そうしていたら、「投資も悪くないかも」と思ってもらえるはずです(笑)。

──それはいいアイデアかもしれません! では、次回はわっけさんが選ぶ注目銘柄などについてお伺いします。

定番のKDDI・オリックス、映画好きならイオン!わっけさんに聞く人気優待銘柄の魅力―インタビュー【中編】
わっけさんが選ぶ、3月権利確定の優待銘柄―インタビュー【後編】