リベンジ消費期待セクター『レジャー』、『外食』、『旅客』
ここでは、コロナ感染拡大局面で業績・株価への悪影響が大きかったセクター、「レジャー」、「外食」、「旅客」の銘柄の動きを検証しておきます。
レジャー
ボウリング、ゲーム、カラオケ、時間制スポーツなどの複合レジャー施設を展開。
・1年日足チャート
会員制リゾートホテル首位企業です。
・1年日足チャート
外食
低価格イタリアン「サイゼリヤ」を直営展開しています。
・1年日足チャート
関西地盤で中華料理店「餃子の王将」を展開しています。
・1年日足チャート
旅客(電鉄)
鉄道最大手企業。首都圏・東日本が地盤です。
・1年日足チャート
阪急、阪神の関西私鉄グループ。不動産、ホテルなども展開しています。
・1年日足チャート
日経平均株価が3万円台を回復する中、これらの銘柄も最安値圏にあるわけではありませんが、ここに挙げた例を見ても「外食株」の低迷が際立ちます。
ただ、1月半ば以降からは明らかに株価反発の動きが見られています。ワクチン接種進展によるこの先の安心感の広がり、緊急事態宣言解除見通しによる経済活動再開期待などがそのトリガーになっていると考えてよさそうです。
もしかすると、あるかもしれない「コロナリベンジ消費」によって、急な業績や株価の持ち直しの動きがあるだろうと踏んでいる投資家がいるのかもしれません。その場合、より売り込まれた銘柄の反発が大きくなる可能性もあります。
コロナ禍では、夜の時間帯の売り上げが大きな比率を占める、いわゆる「ナイトタイムエコノミー外食株」が特に売り込まれました。ここでは株価リベンジが期待できそうな外食株の中から10万円で投資可能な銘柄を取り上げます。
最後に注意点も書き添えておきます。2月15日、居酒屋チェーン中堅の「ヴィア・ホールディングス(7918・東証1部)」は2020年12月に私的整理の一種である事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)の利用を第三者機関の事業再生実務家協会に申請し、受理されたと発表しました。新型コロナウイルスの影響に伴う居酒屋の不振によって財務基盤が悪化したものです。
同社株は昨年秋以降200円台という「信用不安水準」の動きを続けていました。株価は企業の現状を反映して動いています。極端な低位株にはこのようなこともあると認識してください。